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共有メールデータベースを復旧する
データの消失は頻繁に起こるものではありませんが、可能性は常にあります。共有メールデータベース内のデータが消失しないように、トランザクションログを使用可能にして、トランザクションログをサポートするバックアップユーティリティを使用します。バックアップメディアから復旧する場合、IBM(R) Lotus Domino(R) はバックアップが作成されてから追加された文書を自動的に適用します。通常、少なくとも 1 週間に 1 回は完全なバックアップを実行し、トランザクションログの増分バックアップを毎日実行する必要があります。明細な推奨事項については、使用するバックアップユーティリティに付属のマニュアルを参照してください。

トランザクションログを使用しない場合は、少なくとも 1 日に 1 回共有メールデータベースのバックアップを作成して、サーバーで共有メールデータベースを複数使用します。複数の物理ディスクで共有メールデータベースを複数使用すると、データベース破損またはディスクエラーの発生時に失われる共有メールデータの量を抑えることができます。

トランザクションログを使わないサーバー、またはトランザクションログをサポートするユーティリティを使ってバックアップが作成されていないサーバーでデータの消失が発生した場合、一部のメッセージを共有メールデータベースに復旧できない場合があります。このため、共有メールデータベースに復旧できなかったメッセージの内容を参照するメッセージのヘッダーがユーザーのメールファイルに残る場合があります。このヘッダーに対応するメッセージの内容が共有メールデータベースから消えているので、ユーザーはメッセージを読めません。

トランザクションログを使用できない場合に共有メールデータベースを復旧するには 1 共有メールデータベースの最新のバックアップコピーを、Lotus Domino Server のディレクトリ構造に含まれていないディレクトリにダウンロードします。Lotus Domino Server のディレクトリ構造には、Lotus Notes のデータディレクトリに加え、ディレクトリリンクによって参照されるディレクトリ、これらのディレクトリすべてのサブディレクトリが含まれます。共有メールデータベースのバックアップコピーを保存するだけの容量がサーバーのローカルディスクにない場合は、ネットワークドライブのディレクトリでも構いません。
2 コンソールで Push コマンドを入力し、バックアップコピー内の変更内容を現行の共有メールデータベースに反映します。たとえば、共有メールデータベースのバックアップコピーをディレクトリ h:\backup にダウンロードし、コンソールで次のコマンドを入力します。


3 共有メールデータベースのバックアップコピーを削除します。

4 対応するメッセージの内容が共有メールファイルにないメッセージをユーザーのメールファイルから削除します。

関連項目