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スキーマを拡張する方法
スキーマを拡張するとは、スキーマに要素 (通常はオブジェクトクラスや属性) を追加することです。デフォルトのスキーマには、すぐにエントリに使用できるオブジェクトクラスや属性が多く用意されています。スキーマを拡張する前に、スキーマを拡張しなくても使用できそうな既存の要素がデフォルトのスキーマにないか調べてください。たとえば、dominoPerson オブジェクトクラスに属性を追加する必要がある場合は、dominoPerson について既に定義されている属性を使用できないか検討します。

必要な属性がデフォルトのスキーマに含まれていない場合は、カスタム要素を追加します。

スキーマを拡張するには、2 つの方法があります。つまり、IBM(R) Lotus Domino(R) LDAP スキーマデータベース (SCHEMA.NSF) を使用する方法と、Domino ディレクトリを使用してフォームおよびフィールドを追加する方法です。

メモ Lotus Domino に用意されている LSCHEMA.LDIF ファイルを修正する方法は、スキーマを拡張する方法としてはサポートされていません。LSCHEMA.LDIF ファイルは、デフォルトの Domino LDAP スキーマで LDAP 標準のオブジェクトクラスを定義するために使用されるファイルです。

スキーマデータベース[Domino LDAP Schema] データベース (SCHEMA.NSF) を使用して、スキーマを拡張できます。スキーマデータベースには以下の機能があります。


スキーマデータベースを使用してスキーマに追加したオブジェクトクラスは、Domino ディレクトリのフォームにはマッピングされません。したがって、これらのスキーマ要素で定義されたエントリをディレクトリに追加するには、管理者が LDAP 操作を使用することと、LDAP を介してのみエントリにアクセス可能であり、Lotus Notes ユーザーと Web ユーザーには見えないことが必要です。

Domino ディレクトリDomino ディレクトリにフォーム、サブフォーム、フィールドを追加して、スキーマを拡張できます。この方法を使用すれば、Lotus Notes ユーザーと Web ユーザーは新規スキーマ要素を文書として使用するエントリの作成や表示ができます。また、LDAP ユーザーもこの方法を使用してこれらのエントリにアクセスできます。この方法は、スキーマデータベースを使用する方法より時間がかかります。また、スキーマ定義に間違いがないように慎重に実行する必要があります。
関連項目