1 Domino ディレクトリの複製履歴を調べて、変更内容が適切に複製されているか確認します。Domino ディレクトリの ACL で、サーバーに [編集者] 以上のアクセス権が設定されていることを確認します。システム管理要求データベースでメッセージを調べて、システム管理プロセスが正しく設定され、正常に動作していることを確認します。

ドメイン全体で Domino ディレクトリが正しく複製されていない場合は、メールで問題が発生します。たとえば、ユーザーのメールファイルを移動して、ユーザー文書に関するこの移動を記録した変更が複製されない場合、メールメッセージが 2 つのサーバー間で戻され、最終的に送信者に戻る可能性があります。または、最大ホップ数を超えた場合、メッセージが送信無効メールになる可能性があります。

• Domino ディレクトリに受信者のユーザー文書があるかどうか調べます。ユーザー文書がなかった場合は受信者を登録してユーザー文書を作成します。
• メール受信者名、メールサーバー、メールファイルのどれかが間違っていないか確認します。間違っていた場合はエントリを修正します。
• Domino ディレクトリに受信者名が重複して設定されていないか確認します。複数のユーザー文書がある場合や、ユーザー名とグループ名が重複している場合などが考えられます。ユーザー名が重複している場合は、それぞれに固有の文字を追加するなどして重複しないようにします。グループ名と重複している場合はグループ名を変更します。
• 受信者は、ゲートウェイ経由でメールを受信します。受信者のユーザー文書に転送先アドレスがあることを確認します。

4 接続文書でメール配信に関連する箇所を調べます。それぞれのサーバーが別の Lotus Notes 名前付きネットワークやドメインにある場合や、両方のサーバーと Lotus Notes 名前付きネットワークを共有している第 3 のサーバーがない場合、これらのサーバー間でメールを配信するには、対になった接続文書を作成する必要があります。サーバーが同じ Lotus Notes 名前付きネットワークにある場合、メール配信は自動的に行われるので、接続文書は必要ありません。

メール配信の接続を調べるには、Lotus Domino Administrator で [メッセージング] - [メール] タブをクリックします。メール配信のトポロジーマップは、接続別と名前付きネットワーク別の 2 種類で表示されます。ここで、ほかの Lotus Domino 名前付きネットワークやドメインにあるサーバーにアクセスできないサーバーを探してください。次に、Domino ディレクトリで次の点について確認し、必要に応じて文書の編集か作成を行います。
• 接続文書が揃っていることを確認します。各ドメインの Domino ディレクトリに、そのドメインのサーバーから別のドメインのサーバーへの接続文書があることも確認します。
• その接続文書で、Lotus Notes 名前付きネットワークやドメインの名前のスペルが間違っていないか調べます。
• その接続文書で、ダイヤルアップ接続の電話番号が間違っていないか調べます。
• その接続文書の [配信タスク] フィールドで [メール配信] が選択されているか調べます。

6 組織内で複数のアドレス帳を使っている場合は、NOTES.INI ファイルの Names に、アドレス帳の複数の名前が正しく設定されているか調べます。

関連項目

メール配信のトラブルシューティング

用語集