Lotus Domino Administrator 8 ヘルプ - サーバーのサイレントセットアップを使用する

インストール

サーバーのサイレントセットアップを使用する
「サイレント」セットアップは、サーバーの設定プロフィールを実行する際、セットアップ画面を表示しない方法です。サイレントセットアップは、設定中のサーバーで、またはクライアントシステムから実行できます。Microsoft Windows クライアントに IBM(R) Lotus Domino(R) Administrator がインストールされている場合、その Windows クライアントからサイレントセットアップを実行するほうが簡単です。Lotus Domino Administrator がインストールされていない Windows クライアントまたは UNIX クライアントからサイレントセットアップ実行するためには、Java Runtime Environment に加えて、インストール済みの Lotus Domino Server のプログラムディレクトリにあるいくつかのファイルが必要になるためです。

ヒント コマンドの最後に -pb パラメータを追加すると、サイレントセットアップの実行中、Windows ではプログレスバーが表示され、UNIX ではコマンドラインに完了率がパーセンテージで表示されます。

設定プロフィールの実行時にセットアップ画面を表示したい場合は、「サーバー設定プロフィールを使用する」の項目を参照してください。

次の手順でシステムコマンドを入力する際は、「Lotus Domino プログラムディレクトリ」と「Lotus Notes プログラムディレクトリ」という用語についてよく理解しておいてください。この 2 つの用語は、オペレーティングシステムに適用されます。

サーバーでサイレントセットアップを実行するにはメモ Lotus Domino セットアップコマンドを実行する前に、その他のアプリケーションのインストールにより保留中の再起動アクションがある場合は、そのアクションを必ず終了してください。
1 サーバーシステムに Lotus Domino Server のプログラムファイルをインストールします。ただし、Lotus Domino Server セットアッププログラムは実行しないでください。

2 サーバーのコマンドプロンプトで、Lotus Domino プログラムディレクトリから次のいずれかを実行します。

Windows サーバー上で次のように入力します。

nserver -silent

c:\myprofile.

pds

UNIX サーバー上で次のように入力します。

server -silent

/myprofile.

pds

myprofile

は、指定したプロフィールファイル名です。

メモ

プロフィールファイルがルートディレクトリにない場合は、コマンドでプロフィールのフルパスを指定します。

ヒント nserver -help または server -help と入力すると、サーバー設定プロフィールの処理で使用できるパラメータがすべて表示されます。

3 プロフィールで、パスワードを必要とする既存のサーバー、認証者、管理者 ID を使用する場合は、次の手順を実行します。

テキストファイルを作成し、既存の ID のパスワードを保存します。このファイルのキーワードは次のとおりです。

Server=

AddServer=

Certifier=

OUCertifier=

Administrator=

コマンドラインで、パスワードファイルの名前にパラメータを追加します。Windows の場合は、たとえば次のように入力します。

nserver -silent

c:\myprofile.

pds c:\

passwd

.txt

4 パーティションサーバーのセットアップを行っている場合は、コマンドラインに = パラメータを追加して、このパーティションの Lotus Domino データディレクトリ内の NOTES.INI を指定します。Windows の場合は、たとえば次のように入力します。

nserver -silent

c:\myprofile.

pds =

c:\lotus\domino\data2

\notes.ini

5 Lotus Domino データディレクトリ内の ERRORLOG.TXT ファイルをチェックして、セットアップが完了したことを確認します。または、セットアップ中に生成されたエラーメッセージを表示します。

Lotus Domino Administrator のある Windows クライアントからサイレントセットアップを実行するには
1 クライアントシステムに Lotus Domino Administrator をインストールしたときに、[Remote Server Setup] を選択したことを確認します。

2 サーバーシステムに Lotus Domino Server のプログラムファイルをインストールします。ただし、Lotus Domino Server セットアッププログラムは実行しないでください。

3 サーバーシステムのコマンドプロンプトで、Lotus Domino プログラムディレクトリから次のいずれかを実行します。

Windows サーバー上で次のように入力します。

nserver -listen

UNIX サーバー上で次のように入力します。

server -listen

4 クライアントシステムのコマンドプロンプトで、IBM Lotus Notes プログラムディレクトリから次のように入力します。

serversetup -silent

c:\myprofile.

pds -remote

serveraddress

myprofile は指定した設定プロフィールの名前で、serveraddress は設定中のサーバーのホスト名またはネットワークアドレスです。

メモプロフィールファイルがルートディレクトリにない場合は、コマンドでプロフィールのフルパスを指定します。

5 プロフィールで、パスワードを必要とする既存のサーバー、認証者、管理者 ID を使用する場合は、次の手順を実行します。

テキストファイルを作成し、既存の ID のパスワードを保存します。このファイルのキーワードは次のとおりです。

Server=

AddServer=

Certifier=

OUCertifier=

Administrator=

コマンドラインで、パスワードファイルの名前にパラメータを追加します。Windows の場合は、たとえば次のように入力します。

serversetup -silent

c:\myprofile.

pds c:\

passwd

.txt -remote

serveraddress

6 パーティションサーバーのセットアップを行っている場合は、コマンドラインに = パラメータを追加して、このパーティションの Lotus Domino データディレクトリ内の NOTES.INI を指定します。Windows の場合は、たとえば次のように入力します。

serversetup -silent

c:\myprofile.

pds -remote

serveraddress

c:\lotus\domino\data2

\notes.ini

7 Notes データディレクトリ内の ERRORLOG.TXT ファイルをチェックして、セットアップが完了したことを確認します。または、セットアップ中に生成されたエラーメッセージを表示します。

Lotus Domino Administrator のない Windows クライアント、または UNIX ワークステーションからサイレントセットアップを実行するには 1 サーバーシステムに IBM(R) Lotus Domino(R) Server のプログラムファイルをインストールします。ただし、Lotus Domino Server セットアッププログラムは実行しないでください。
2 サーバーシステムのコマンドプロンプトで、Lotus Domino プログラムディレクトリから次のいずれかを実行します。

Windows サーバー上で次のように入力します。

nserver -listen

UNIX サーバー上で次のように入力します。

server -listen

メモ Linux on zSeries と z/OS の場合は、DISPLAY 環境変数を設定して、セットアッププログラムが、X-Window をサポートするワークステーションに対応するようにします。

3 クライアントシステムに Java Runtime Environment をインストールします。

4 クライアントシステムに一時ディレクトリを作成します。たとえば、コマンドプロンプトで次のように入力します。

Windows クライアント上で:

mkdir c:\temp

UNIX ワークステーション上で:

mkdir /temp

5 次のいずれかを実行します。

Windows クライアントでは、リモートセットアップファイル CFGDOMSERVER.JAR、JHALL.JAR、REMOTESETUP.CMD を、サーバーからクライアントシステム上に作成したディレクトリにコピーします。これらのファイルは、サーバーの C:\Domino program directory にあります。
UNIX ワークステーションでは、リモートセットアップファイル CFGDOMSERVER.JAR、JHALL.JAR、REMOTESETUP を、サーバーからワークステーションに作成したディレクトリにコピーします。これらのファイルは、IBM(R) AIX(R) サーバーでは /Domino program directory/lotus/notes/latest/ibmpow/ に、Linux on zSeries サーバーでは /Domino program directory/lotus/notes/latest/zlinux/ に、Linux サーバーでは /Domino program directory/lotus/notes/latest/linux/ に、Solaris サーバーでは /Domino program directory/lotus/notes/latest/sunspa/ にあります。