クラスタ


クラスタ内での障害復旧
障害復旧は、障害の発生後にクリーンアップを実行して自身を再起動するという IBM(R) Lotus Domino(R) Server の機能です。障害復旧は Lotus Domino クラスタで良好に機能します。フェイルオーバー先の Lotus Domino Server が設定されていない場合でも、障害復旧によってユーザーは自分のデータに常時アクセスできます。ユーザーが別のクラスタサーバーにフェイルオーバーしても、障害が発生したサーバーが障害復旧によって再び使用可能になるため、可用性が高まります。また、設定されたワークロード均衡化パラメータによっては、新規データベースを開くときに元のサーバーにフェイルオーバーするユーザーもいます。

オペレーティングシステムクラスタを Lotus Domino クラスタと同時に使用している場合は、オペレーティングシステムクラスタの設定内容に応じて、障害復旧を使用するかどうかを決定します。ハードウェアの障害時のみにフェイルオーバーするようにオペレーティングシステムクラスタを設定した場合、障害復旧は適切に機能します。障害復旧によって Lotus Domino が現在のサーバーで再起動し、オペレーティングシステムのフェイルオーバーは発生しないようになります。

ハードウェアとソフトウェアの障害時にフェイルオーバーするようオペレーティングシステムクラスタを設定した場合は、オペレーティングシステムクラスタがクラスタにある別のサーバーで Lotus Domino を再起動するため、障害復旧は必要ありません。実際、オペレーティングシステムクラスタが Lotus Domino を再起動するときに Lotus Domino 自身が再起動しないようにするために、障害復旧を無効にする必要があります。この条件で障害復旧を有効にしておくと、問題が発生します。

デフォルトでは、障害復旧は無効になっています。サーバー文書で障害復旧を有効にすることができます。

1 Lotus Domino Administrator または Web サーバー管理クライアントで、[設定] タブをクリックします。

2 タスクペインで [サーバー] を展開し、[すべてのサーバー文書] をクリックします。

3 結果ペインで目的のサーバー文書を選択し、[サーバーの編集] - [基本] タブの順にクリックします。

4 [Fault Recovery] セクションの [障害/クラッシュの後、サーバーを自動的に再起動する] フィールド内で [有効] を選択します。

5 (省略可能) 必要に応じて、次のフィールドに入力します。

6 サーバー文書に必要な変更を加え、[保存して閉じる] をクリックします。