ディレクトリサービス


ビューのソート順を設定する
拡張ディレクトリカタログを含む大部分のデータベースとは異なり、要約ディレクトリカタログ (CDC) では、IBM(R) Lotus Domino(R) ディレクトリにある複数の文書を単一の文書にまとめる固有の設計を採用しています。大部分のデータベース内の文書ではソートされたビューに対する検索が可能である一方で、CDC の検索ではビューのソート順と同じ順序で文書内のエントリが並んでいる必要があります。

CDC のビューのソート順と文書内の複数エントリの順序の両方を設定するには、[ファイル] - [アプリケーション] - [プロパティ] - [設計] の [デフォルトのソート方法] タブに目的のソート順を設定し、Dircat タスクを実行します。エンドユーザーは、CDC レプリカのデフォルトのソート方法を変更するべきではありません。変更しても期待した効果が得られない (CDC エントリの文書内の順番は集約時に固定されます) 上に、検索の応答で戻される件数が期待した検索結果よりも少なくなります。

エンドユーザーのセットごとに異なるソート順を使用する場合は、適切なソート順を指定して別々の CDC のコピー (レプリカではない) を作成する必要があります。たとえば、英語、フランス語、およびデンマーク語のユーザーがいて、それぞれ自分のロケールに応じた順番で CDC コンテンツを並べたい場合には、3 つの別々の CDC のコピーを作成します。ファイルはデフォルトのソート方法をそれぞれ ラテン語 1 、フランス語、デンマーク語/ノルウェー語に設定する必要があります。ソート順の情報を CDC ファイル名に入れるような命名規則を作成すると便利です (たとえば、CDC-EN.NSF、CDC-FR.NSF、および CDC-DK.NSF)。

拡張ディレクトリカタログは、Domino ディレクトリと同じ設計を使用して作成されているため、各 Lotus Domino Server に異なるソート順序が設定されている場合でも、Lotus Domino Server 全体で整合性のとれた検索結果をディレクトリ検索がもたらすように、デフォルトで Unicode のソート順序が設定されているビューをその中に含んでいます。ただし、サーバー上で CDC を使用する場合は、CDC のデータベースプロパティの [設計] タブで [Unicode スタンダードソート] ボックスを有効にしておく必要があります。

Dircat タスクが CDC の最初の構築または完全な再構築を実行するとき、デフォルトのソート方法に従って CDC 文書内にエントリを格納します。デフォルトのソート方法が空白の場合、Dircat タスクは Lotus Domino 環境からソート順を取得し、その値で CDC のデフォルトのソート方法を明示的に設定します。Dircat タスクが CDC を更新する際には、デフォルトのソート方法が CDC 文書内のエントリの順序と一致することを最初に検証します。2 つの順序に不一致があることを検出すると、Dircat タスクは、Dircat を使用して完全な再構築を実行するよう管理者に通知するイベントを発行します。

関連項目