MAIL


共有メールを再設定する
オブジェクトストアがホストするユーザーやメッセージの数が増えてくると、さらなる増加に備えて既存の設定の変更が必要な場合があります。次の作業ができます。
現在のディレクトリのサイズを大きくするか、新規ディレクトリを追加するかは、物理的なディスク容量と同時利用数のどちらが制限要因になっているかによって決まります。

既存の共有メールディレクトリがサイズ制限に達した場合、現在のディスクに適切な空き容量があるなら、既存ディレクトリのサイズの最大値を大きくします。現在のディスクで空き容量が限られている場合は、空き容量の大きい別のディスクに別の共有メールディレクトリを作成します。

データベースの競合 (データベースにあまりに多くのユーザーが同時にアクセスする) によってパフォーマンスが低下する場合は、ディスク容量に余裕があるなら、既存の共有メールディレクトリ内のデータベースの数 (サイズではない) を増やすか、同じディスクか別のディスクに共有メールディレクトリを新規作成します。

サーバー文書の [共有メール] タブを使って、ディレクトリの設定を変更します。また、SET SCOS コマンドを使って、特定のディレクトリ内の共有メールデータベースのステータスを個々に変更することもできます。SET SCOS コマンドの使用方法について詳しくは、付録の「サーバーコマンド」を参照してください。

共有メールのディレクトリ設定を変更するには 1 IBM(R) Lotus Domino(R) Administrator で、[設定] タブをクリックし、[サーバー] セクションを展開します。
2 編集するサーバー文書を選び、[サーバーの編集] をクリックします。

3 [共有メール] タブをクリックします。

4 追加の共有メールディレクトリを作成するには、次のフィールドに必要な情報を設定します。
フィールド名設定
ディレクトリ共有メールディレクトリへのフルパス。次に例を示します。

C:\LOTUS\DOMINO\DATA\SHAREDMAIL

別のコンピュータにマッピングされているドライブがサーバーにある場合は、そのドライブのフルパスを入力して、ドライブ上にディレクトリを配置できます。次に例を示します。

J:\Shared\SHAREDMAIL

メモ サーバーからリモートドライブに接続できない場合、ドライブ上のディレクトリにアクセスすると割り込みが発生します。

指定したディレクトリが存在しない場合は、Lotus Domino が自動的に作成します。

汎用名前付け規則 (UNC) の命名形式 (//hostname/sharepoint) でパスを指定することはできません。

ファイル数指定したディレクトリに作成する共有メールデータベースの数。1 から 100 の数値を入力します。
最大ディレクトリサイズ当該ディレクトリ内の共有メールデータベースすべての合計サイズの最大値 (単位は MB)。1 から 8192 の数値を入力します。当該ディレクトリのサイズがこの値を超えると、Lotus Domino はこのディレクトリの共有メールデータベースへの新規メールの追加を停止します。
送信ステータス次のいずれかを選択します。
  • [オープン] - サーバーは当該ディレクトリのアクティブな共有メールデータベースにアクセスして配信できます。個々のデータベースが配信に対してクローズになっている場合があります。
  • [クローズ] - サーバーは当該ディレクトリのどの共有メールデータベースにもアクセスできません。
利用可能 メールシステムから当該ディレクトリの共有メールデータベースにアクセスできるかどうかを指定します。次のいずれかを選択します。
  • [オンライン] - (デフォルト) Lotus Domino は当該ディレクトリの共有メールデータベースを使用可能にします。サーバーはディレクトリを定期的に調べて、設定された共有メールデータベースが指定した数だけ含まれることを確認します。ディレクトリ内のデータベースの数が [ファイル数] フィールドに指定した値を下回る場合、サーバーは足りない数のデータベースを再作成しようとします。
  • [オフライン] - Lotus Domino は当該ディレクトリの共有メールデータベースを使用不可にします。サーバーはディレクトリを調べて、共有メールデータベースが正しい数だけ含まれることを確認することはありません。このオプションを選択すると、ディレクトリやデータベースの移動に備えて共有メールデータベースへのアクセスを禁止できます。ディレクトリの [利用可能] のステータスを [オフライン] に設定すると、[送信ステータス] が自動的に [クローズ] に設定されます。
5 既存の共有メールディレクトリに共有メールデータベースを追加するには、そのディレクトリの [ファイル数] フィールドの値を大きくします。

6 既存の共有メールディレクトリのサイズを大きくするには、そのディレクトリの [最大ディレクトリサイズ] フィールドに新しい値を入力します。設定できるディレクトリの最大サイズは 8192 MB です。ディレクトリのサイズがこの値を超えると、Lotus Domino はこのディレクトリの共有メールデータベースへの新規メールの追加を停止します。

7 サーバーコンソールで次のコマンドを入力して、新しい設定を適用します。


Show SCOS コマンドの使用方法について詳しくは、付録の「サーバーコマンド」を参照してください。