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重複したユーザーエントリをディレクトリカタログから削除する
ディレクトリカタログに集約するソース IBM(R) Lotus Domino(R) ディレクトリに同じ識別名のユーザー文書が複数ある場合は、ディレクトリカタログ設定文書の [重複ユーザーの削除] フィールドでこれらの文書に対する処理を制御します。このフィールドには、すべてのユーザー文書から情報を集約するか、または Dircat タスクで最初に検出したユーザー文書のみから情報を集約するかを指定します。次のいずれかを選択します。
同じ識別名のユーザー文書が複数あり、それらの文書が実際に 1 人のユーザーを表している場合は、[重複ユーザーの削除] を選択したままにしておくと、次の利点があります。
[重複ユーザーの削除] フィールドは、グループ文書には適用されません。同じ名前で複数のディレクトリにある、異なるグループを識別するために、Dircat タスクでは、ソース Domino ディレクトリのディレクトリプロフィールにある [Domino ディレクトリで定義されたドメイン] フィールドを使用して、すべてのグループ名にドメイン名を付加します。

重複したユーザーエントリを拡張ディレクトリカタログから削除して Dircat のパフォーマンスを向上させる[いいえ] を選択して重複名を持つエントリをすべて保持することによって、拡張ディレクトリカタログでの Dircat タスクの実行時間を短縮することができます。[いいえ] を選択すると、Dircat タスクでは、重複名を持つエントリを削除するために必要な専用ビューを構築せずにすみます。要約ディレクトリカタログについては、重複名を持つエントリを保持しても、同様のパフォーマンス向上にはつながりません。
[重複ユーザーの削除] が選択されているときにソース Domino ディレクトリからユーザー文書を削除する[重複ユーザーの削除] オプションを選択し、その後、ディレクトリカタログに集約されているソース Domino ディレクトリからユーザー文書を削除すると、Dircat タスクが次に実行されたとき、削除されたユーザー文書に対応するユーザーエントリがディレクトリカタログから削除されます。これによって、その名前はディレクトリカタログからなくなります。
Dircat タスクでこのユーザーエントリをディレクトリカタログに戻すには、いずれかのソース Domino ディレクトリに残っている、そのユーザーのユーザー文書に若干の変更を加えます。次に Dircat を実行したときに、Dircat は、残っているユーザー文書からディレクトリカタログに情報を集約します。また、ディレクトリカタログ設定文書で [履歴の削除] ボタンをクリックすることによっても、問題を修正できます。ただし、この方法はディレクトリカタログ全体を再構築するので、お勧めしません。

たとえば、ソースディレクトリ A とソースディレクトリ B の両方に Phyllis Spera/Acme という名前でユーザー文書が含まれているとします。[重複ユーザーの削除] が有効で、ディレクトリ A が [対象のディレクトリ] フィールドの先頭にリストされている場合は、Dircat タスクを実行すると、ディレクトリ A にあるエントリのみがディレクトリカタログに登録されます。ディレクトリ A からこのユーザー文書を削除すると、次にDircat を実行したとき名前 Phyllis Spera/Acme がディレクトリカタログから削除されます。この名前を戻すには、ディレクトリ B に残っているユーザー文書に若干の変更を加えます。すると、Dircat タスクは、次に実行されたときにその名前をディレクトリカタログに戻します。

関連項目