データベース管理
UpdateUpdate は、サーバー起動時にデフォルトでロードされ、継続的に動作して、固有の作業キューに更新する必要があるビューやフォルダがないかを調べています。インデクサは、5 秒間の間隔を置いて各データベース更新操作を実行することによって、適切なシステムリソースを使用します。 Updateタスクは、次の 3 つの異なる更新タスクを実行します。
Update タスクは、即時キューと遅延キューという 2 つのワークキューを維持します。データベースに対して変更が行われると、ルーターやレプリケータなどその他のサーバーコンポーネントによって Updater への要求が発行されます。要求には、遅延として発行される要求と即時として発行される要求があります。
次の表は、更新の頻度に応じて全文索引の更新がどのように実行されるかを示したものです。
Update では、ビューの索引や全文索引の破損を検出すると、そのビューの索引や全文索引を再構築して問題の解決を図ります。すなわち、ビューの索引や全文索引は削除され、新規に構築されます。
メモ Update タスクにより、ディレクトリインデクサスレッドが作成されます。ディレクトリインデクサは、IBM(R) Lotus Domino(R) ディレクトリのビュー索引を最新の状態に保つ目的で使用され、1 分間隔で起動します。そのため、ディレクトリに対するすべての変更が即座に使用可能になります。ディレクトリインデクサは、サーバーがディレクトリサービスに使用するローカルまたはリモートの Domino Directory または拡張ディレクトリサービスに対して起動します。Domino ディレクトリのビューの索引を更新するタスクでは、ビューがロックされることはありません。したがって、このタスクを実行しながら新しいサーバーセッションを作成することができます。
サーバーの CPU の処理能力に余裕がある場合は、Update タスクを複数実行すると、ビュー索引の作成パフォーマンスが向上します。
Update タスクとこのタスクでのシステムリソースの使用を管理するサーバーの更新率が低い場合、つまり、サーバーに対する変更がほとんど行われない場合、インデクサは、サーバーのデフォルト設定の更新率を維持できます。アプリケーションデータベースの頻繁な使用、多数のメールユーザー、または大量のメールが原因でサーバーの更新率が高い場合は、デフォルトのリソース使用量の設定により、Updater のキューが大きくなる可能性があります。Updater キューのサイズを確認するには、キューの長さ統計 (Lotus Domino 7 以降で提供) を調べます。キューが大きすぎると判断した場合は、そのサーバーでの更新の実行方法を確認します。長いキューは、通常、ビューおよび全文索引が最新の状態にないことを示しています。 ここでは、使用可能なサンプルケースおよび方法を示すとともに、それらを実装する手順を説明します。
少数のデータベースに限定して頻繁な全文索引の作成を可能にして、その他のデータベースでは全文索引が作成されないようにするには、Updater で全文索引を無効にし、プログラム文書を追加して、たとえば 30 分ごとに Updall を実行するようスケジュールします。Updater で全文索引を無効にするには、サーバーの NOTES.INI ファイルに変数 UPDATE_DISABLE_FULLTEXT=1 を追加します。
更新をいっさい実行しないようにして、ビューが開いたときにだけ自動的にビューの更新が実行されるようにすることができます。更新を実行できないようにするには、NOTES.INI 変数を編集して update 文字列を削除します。
システムに、複数の更新を実行できるだけの十分なシステムリソースがある場合は、複数の Update タスクを実行できます。これを行うには、NOTES.INI ファイルの ServerTasks 変数を編集して、2 つ目の Update タスクを追加します。
修正したビューを実際に更新するかどうかを決定する制御を調整することができます。データベースとビューは引き続き開いたままの状態にする必要がありますが、これらの限界値に達すると、ビューは更新されません。
UpdallUpdall は Update とほとんど同じですが、継続的に動作することも、キューから実行されることもありません。Updall は必要に応じて起動されるタスクです。実行時にオプションを指定できますが、指定しない場合は、サーバーにあるビューの索引と全文索引のうち更新の必要があるものをすべて更新します。ディスク容量を節約するため、データベースから削除スタブをパージします。また、データベース設計者がビューの索引の破棄について別の条件を指定した場合以外は、45 日以上使われていないビューの索引を破棄します。Updall が、使われていないビューの索引を破棄する条件になる日数は、NOTES.INI の Default_Index_Lifetime_Days 設定で変更できます。 Updall でビューの索引と全文索引に破損が検出された場合は、Update と同様に再構築が行われます。
デフォルトでは、Updall は、NOTES.INI の ServerTasksAt2 設定に含まれているので、毎日午前 2 時に実行されます。Updall を毎日実行すると、削除スタブがパージされ、使われていないビューの索引が破棄されるので、ディスク容量を節約できます。Updall では、更新頻度が [毎日] に設定されている全文索引がすべて更新されます。
メモ ビューが Designer タスクまたは Updall タスクによって再構築されているときは、再構築プロセスの開始後に試行されたすべての新規サーバーセッションがロックアウトされます。そのため、マスターテンプレートに対する変更、および完全なビューの再構築は、ユーザーがサーバーへのアクセスを要求する可能性がはるかに少ない夜間にスケジュールすることを推奨します。
次の表は Update と Updall の特徴を比較したものです。Updall に関する内容はデフォルト値です。これらの特徴の一部を変更する際に使用するオプションについて詳しくは、「Updall のオプション」の項目を参照してください。