LOTUS NOTES CLIENT のインストールと SMART UPGRADE


サイレントインストールを使用してクライアントインストールを自動化する
Microsoft Windows または Linux クライアントに IBM(R) Lotus Notes(R) をインストールするには、自動化されたクライアントインストール (「サイレントインストール」とも呼ばれます) が使用可能です。Windows クライアントに単一ユーザーをインストールする場合、サイレントインストールでは、3 つの IBM(R) Lotus Domino(R) Client (IBM(R) Lotus Notes(R)、IBM(R) Lotus Domino(R) Designer、および Lotus Domino Administrator(R)) もサポートされています -- Allclient インストールキット。サイレントインストールでは、インストールオプションが限られたもののみ表示されるか、または完全に表示されないため、エンドユーザーは簡単にインストールを実行できます。

Lotus Notes をインストールする前に、このガイドの、インストール手順の留意点のセクションを参照してください。

サイレントインストールでは Tuner プログラムを使用して、Tuner を実行したときに指定したインストールオプションに基づく変換ファ

イルを作成します。ユーザーが以降にサイレントインストールを実行するときは、指定したインストールオプションが自動的に適用されます。

Tuner の使用方法と変換ファイルの作成方法について詳しくは、次の項目を参照してください。


サイレントインストールを実行するサイレントインストールでは、Lotus Notes (オプションとして Lotus Domino Administrator Client または Lotus Domino Designer あるいはその両方のクライアント) をユーザーの介入なしにインストールできます。ユーザーはスクリプトファイルまたはバッチファイルを実行して、質問やプロンプトに応答しないでインストールを完了できます。コマンドラインオプションが使用可能です。詳しくは、以下に説明します。
サイレントインストールの実行中、デフォルトのインストールオプションがユーザーに対して提示されます。サイレントインストールをカスタマイズするには、インストールマニフェストのカスタマイズと Tuner 変換ファイルを個別に、または組み合わせて使用できます。

Lotus Notes のインストールでは、インストールマニフェストファイル INSTALL.XML を使用する必要があります。このファイルは、Lotus Notes インストールメディアキットの deploy\install.xml として提供されます。このファイルとその内容をカスタマイズして、どのフィーチャーが自動的にインストールされるか、どのフィーチャーがユーザー選択用のインストール機能選択パネルに表示されるか、フィーチャーがデフォルトで有効として示されるか、または無効として示されるかを制御できます。サイレントインストールを使用すると、インストールマニフェスト内のどのフィーチャーを自動インストールするかを定義できます。そのためには、インストールする「installfeature」ID ごとに「required」属性を「true」に設定します。インストールマニフェスト内の「required」属性が「true」に設定されたフィーチャーが自動インストールされます。

メモ また、Windows で単一ユーザー Allclient インストールキットを使用して Lotus Notes をインストールする場合、Lotus Domino Designer および Lotus Domino Administrator は Lotus Notes 8 MSI ファイルの設定に従います。MSI ファイルの設定 (インストールフィーチャー選択パネルに影響します) は、Lotus Notes インストールマニフェストファイル (deploy\install.xml) の設定を上書きします。Lotus Domino Designer および Lotus Domino Administrator をインストールするには、インストール機能選択パネルを使用してそれらのインストールを選択するか、または Tuner を使用してそれらのサイレントインストールを指定する必要があります。MSI インストールの一部として選択されていない場合は、SELECTINSTALLFEATURES プロパティで指定された場合でも、インストールされません。

Tuner の使用およびサイレントインストールで使用される変換ファイルについて詳しくは、「Tuner を使用してクライアントインストールをカスタマイズする」を参照してください。フィーチャーに対するインストールマニフェストのカスタマイズについて詳しくは、「インストールマニフェストを使用して Lotus Notes の Eclipse フィーチャーとプラグインのインストールをカスタマイズする」を参照してください。

このサイレントインストールプロセスを開始する前に、次のタスクを実行します。


デフォルト以外のディレクトリへインストールするコマンドラインで PROGDIR プロパティと DATADIR プロパティを使用して、デフォルト以外のインストールディレクトリと Lotus Notes データディレクトリを指定できます。たとえば、Windows の新規ユーザーの場合、Lotus Notes はデフォルトで C:\Program Files\IBM\Lotus\Notes にインストールされます。
目的のコピー先ディレクトリを選択するには、各プロパティをコマンドラインで指定する必要があります。たとえば、C:\IBM\Lotus\Notes にインストールする場合は、次のコマンドライン構文を使用します。

setup /S /V"SELECTINSTALLFEATURES=Activities,Editors PROGDIR=C:\IBM\Lotus\Notes DATADIR=C:\IBM\Lotus\Notes\Data /qn"

Windows 上で Lotus Notes サイレントインストールを使用するにはWindows 上で Lotus Notes サイレントインストールを実行するときのコマンドラインオプションを指定できます。管理ユーザーまたはシステム特権を持つユーザーとしてログインしている必要があります。
Allclient インストール方法 (Lotus Notes、Lotus Domino Designer、および Lotus Domino Administrator Client のインストールを有効にします) は、マルチユーザーインストールには使用できません。単一ユーザーインストールにのみ使用できます。

1 コマンドウィンドウを開きます。

2 Lotus Notes インストールメディアキットの SETUP.EXE ファイルがあるディレクトリに移動します。

3 サイレントインストールのコマンドを入力します。

コマンド例を以下に示します。以下の例では、変換ファイルは使用されません。

変換ファイルを使用するコマンドラインの例については、「エンドユーザーのインストール用に変換ファイルを使用する」を参照してください。


Linux 上で Lotus Notes サイレントインストールを使用するにはLinux 上で Lotus Notes サイレントインストールを実行するときのコマンドラインオプションを指定できます。root ユーザーとしてログインする必要があります。
1 コマンドウィンドウまたはシェルを開きます。

2 Lotus Notes インストールキットの setup.sh ファイルがあるディレクトリに移動します。

3 次の例のような形式でサイレントインストールのコマンドを入力します。

次の例では、Lotus Notes インストーラーはサイレントモードで実行され、「required」属性が true に設定されているインストールマニフェスト内のすべての「installfeature」ID がインストールされ、プロンプトが表示されずに使用許諾条件が受け入れられます。Linux 上で Lotus Notes サイレントインストールを実行するには、コマンドラインパラメータの使用は最小限にする必要があります。
Tuner 変換ファイルについて詳しくは、「Tuner を使用してクライアントインストールをカスタマイズする」を参照してください。インストールマニフェストについて詳しくは、「インストールマニフェストを使用して Lotus Notes の Eclipse フィーチャーとプラグインのインストールをカスタマイズする」を参照してください。

サイレントインストールでのバッチファイルの作成と使用について詳しくは、「Lotus Notes Client をインストールするためのバッチファイルを提供する」を参照してください。

関連項目