ユーザーとサーバーの設定

例：複数レプリカの複製設定を指定する
メモ サーバーを複製する場合、サーバーの共通名を使用しないでください。サーバーからサーバーへの複製中は、サーバーの全階層名だけを使用しなければなりません。これは、サーバー間の複製のインスタンスすべてに適用されます。たとえば、サーバーコンソール、接続文書、または IBM(R) Lotus Domino(R) Administrator から複製を実行する場合です。

複製先サーバーすべてに同じ複製設定を使うAcme 社のサーバー Support-E/East/Acme に、Technical Support というデータベースがあります。このデータベースには顧客のトラブルやその対処が記録されています。このデータベースの [Customer Suggestions] というビューには、サポート通話で得られた顧客からの提案が表示されます。Acme は、営業所に 3 台のサーバーがあります。Sales-Bos-E/East/Acme、Sales-Phil-E/East/Acme、Sales-Hart-E/East/Acme の 3 台のサーバーです。営業所にとって顧客からの提案は必要ですが、技術サポート通話の詳細は必要ありません。したがって、Acme 社は [Customer Suggestions] ビューの内容だけをこの 3 台のサーバーに複製します。これを実行するには、サーバー Support-E/East/Acme にある [Technical Support] データベースの [複製の設定] ダイアログボックスで次のように設定します。[選択データベース] ボックスには Sales-Bos-E/East/Acme だけしか表示されませんが、Sales-Phil-E/East/Acme と Sales-Hart-E/East/Acme の 2 台にも同様な設定を行うことに注意してください。
複製先サーバーごとに個別の複製設定を使うAcme 社のサーバー Sales-E/East/Acme に、[Sales Leads] というデータベースがあります。Acme は、営業所に 3 台のサーバーがあります。Sales-Bos-E/East/Acme、Sales-Phil-E/East/Acme、Sales-Hart-E/East/Acme の 3 台のサーバーです。それぞれの営業所に必要なのは、そのエリアに関連するビジネス情報だけです。[Sales Leads] データベースの各文書に [Office] というフィールドがあり、次のどれかが選択されています。Boston、Philadelphia、Hartford です。Boston に関連するビジネス情報だけを Sales-Bos-E/East/Acme に複製するには、サーバー Sales-E/East/Acme にある [Sales Leads] データベースの [複製の設定] ダイアログボックスで、次のように設定します。
Acme 社では、Sales-E/East/Acme から Sales-Phil-E/East/Acme への複製と Sales-E/East/Acme から Sales-Hart-E/East/Acme への複製を同じ形式で設定します。

これらはサーバー間の複製の例ですが、中央の複製元レプリカと IBM(R) Lotus Notes(R) Client のレプリカとの間で複製を行う場合も設定は同様です。たとえば、営業社員は、複製元レプリカから直接複製して、自分のエリアに関連する営業上のヒントだけを受信できます。これを実行するには、複製先サーバーとして Lotus Notes ユーザーの階層名を指定します。

関連項目