システム管理ツール
2 番目の選択肢では、1 台の登録専用サーバーを Domino ディレクトリのシステム管理サーバーとして使います。Domino ディレクトリの変更はこの 1 台のサーバーだけで処理するように制限します。データベースハブなどの別のサーバーを Domino ディレクトリ以外のデータベースのアクセス制御リストの変更処理に使います。そのために、このデータベースハブをドメインのデータベースのシステム管理サーバーとして指定します。データベースのアクセス制御リストの変更の負担を複数のシステム管理サーバーに分散できます。ただし、ドメインに 1 つのデータベースの複数のレプリカが存在する場合、システム管理サーバーを割り当てるのは 1 つだけです。
3 番目の選択肢では、Domino ディレクトリの保守管理に複数のサーバーを使用します。ドメインが地理的に分散している場合、Domino ディレクトリのシステム管理サーバーが 1 台のときは、Domino ディレクトリの変更を求めるシステム管理要求はすべてこの 1 台のサーバーに複製し、変更後はその変更が複製して戻されます。組織が階層構造、つまり複数の組織と組織単位で構成されている場合、拡張システム管理サーバーを割り当てて、その組織または組織単位のコンポーネントを名前に含むユーザー、グループ、およびサーバーに対応するディレクトリ文書を保守管理します。
メールデータベースやほかのデータベースがあるサーバーを Domino ディレクトリのシステム管理サーバーに使うこともできますが、パフォーマンス上の理由で推奨されていません。
Domino ディレクトリのシステム管理サーバーおよび拡張システム管理サーバーでは、必ず最新バージョンの Lotus Domino を実行して最新のシステム管理機能がすべて使えるようにしてください。
メモ LDAP クライアントを使用して Domino ディレクトリを管理すると、システム管理プロセスは変更を認識せず、変更内容をほかのデータベースに反映しません。たとえば、ユーザー文書を削除した場合は、ほかの場所にあるこのユーザー名への参照を、手動で削除しなければなりません。つまり、システム管理プロセスはこのタスクを実行しません。
拡張システム管理サーバーについて詳しくは、「拡張システム管理サーバーを使用する」を参照してください。
関連項目