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インターネットサイト文書
インターネットサイト文書は、IBM(R) Lotus Domino(R) Server がサポートしているインターネットプロトコルの設定に使用されます。インターネットサイト文書は、Web (HTTP)、IMAP、POP3、SMTP インバウンド、LDAP、IIOP などのプロトコルごとにそれぞれ作成され、1 台のサーバー、または 1 つの Lotus Domino 組織内の複数のサーバーにインターネット設定情報を提供します。具体的には、次のような文書を作成できます。 インターネットサイト文書により、システム管理者が各自の組織内でインターネットプロトコルの設定と管理をより簡単に行えるようになります。たとえば、Lotus Domino 6 以前は、組織内で Web サイトを設定する場合、マッピング文書、Web 領域文書、ファイル保護文書を使って、ドメイン内の各 Lotus Domino Server を設定する必要がありました。仮想サーバーと仮想ホストがある場合は、それらに対しても同じことを実行しなければなりませんでした。Lotus Domino 6 では、すべてのサーバーとホストが Web サイト文書を使用して、マッピング情報、ファイル保護情報、Web 領域認証情報などの Web サイトに関する情報を取得できるようになりました。

次のような場合は、インターネットサイト文書を使用する必要があります。

サーバー文書の [基本] タブで [[サーバー - インターネットサイト] からインターネット設定の読み込み] オプションが有効になっている場合は、インターネットサイト文書を使用するように Lotus Domino Server が設定されます。このオプションが有効でない場合、サーバーはサーバー文書の設定に従って、インターネットプロトコル用の設定情報を取得します。

インターネットサイト文書は、次のような目的で使用されます。


インターネットサイト文書にホスト名または IP アドレスを入力すると、ユーザーが接続する IP アドレスに基づいてどの認証制御が適用されるかを管理できなくなります。その代わりに、そのサーバーおよび組織用に配置されている最初のインターネットサイト文書が使用されます。結果として、Web サイト文書を除いて、ユーザーが保持する必要があるのは、組織、プロトコル、サーバーの各組み合わせに対して 1 つのインターネットサイト文書だけです。

たとえば、次のような設定は行わないでください。

サーバー A に 2 つの IP アドレスがあり、次のような POP3 用の 2 つのインターネットサイト文書を作成します。


IP アドレスが組織の決定に使用され、両方のインターネットサイト文書が同一組織に適用されます。サーバーと組織に一致する最初のインターネットサイト文書、つまり、この場合、SSL を許可しないインターネットサイト文書が使用されます。

インターネットサイト文書への変更は (新規のサイト文書の作成も含めて) 動的に行われます。新規のサイト文書を作成した後や既存のサイト文書を編集または削除した後で、サーバーやプロトコルを再起動する必要はありません。変更が加えられると、通常は数分で有効になります。

インターネットサイト文書の作成は [インターネットサイト] ビューで行います。このビューには、ドメイン内の各組織に対して設定済みのインターネットサイト文書が表示されるので、インターネットプロトコル設定情報の管理に役立ちます。

注意 インターネットサイト文書を使用して 1 台のサーバーの 1 つのインターネットプロトコルを設定する場合は、そのサーバーのすべてのインターネットプロトコルに対してインターネットサイト文書を使用する必要があります。たとえば、LDAP インターネットサイト文書を設定できない場合、同じサーバー上でサーバー文書を使って HTTP を設定します。

ほとんどのプロトコル設定はインターネットサイト文書で設定されますが、インターネットプロトコル設定をサポートするため、サーバー文書内で設定する必要のある設定もいくつかあります。それらの設定には、次のようなものがあります。

サーバーアクセスの設定について詳しくは、「Lotus Notes ユーザー、インターネットユーザー、Lotus Domino Server のサーバーへのアクセス」の項目を参照してください。

Lotus Domino Server でインターネットサイト文書を設定するLotus Domino Server で基本的なインターネットサイト機能を設定するには、次の作業を実行します。
1 使用するインターネットプロトコル用のインターネットサイト文書を作成する

2 インターネットサイト文書のセキュリティを設定する

3 サーバーでインターネットサイト文書を有効にする

サービスプロバイダの場合ホステッドオーガニゼーションには、インターネットサイト文書が必要です。インターネットサイト文書は、各ホステッドオーガニゼーションによるインターネットプロトコルの使用を制御します。ホステッドオーガニゼーションがインターネットプロトコルを使用できるのは、そのプロトコル用のインターネットサイト文書がある場合だけです。すべてのホステッドオーガニゼーションで共有 IP アドレスを使用する場合もありますし、各ホステッドオーガニゼーションに対して一意の IP アドレスを設定する場合もあります。インターネットサイト文書は、各インターネットプロトコルに対し、IP アドレスをそれぞれのホステッドオーガニゼーションにリンクします。
ホステッドオーガニゼーションを登録する際、登録時にインターネットサイト文書を作成するか、後で作成するかを選択できます。

サービスプロバイダとしてインターネットサイト文書を使用する場合は、次の点を考慮してください。

関連項目