トラブルシューティング


モデムとリモート接続のトラブルシューティング
サーバーやワークステーションが、ダイヤルアップモデム接続を介して別のサーバーやワークステーションに正常にダイヤルアップ接続できない場合があります。この結果、サーバーやクライアントで情報の転送に問題が発生して、モデムで接続されている 2 台のサーバー間でメールが配信されない、などの症状が現われます。問題の原因を調査するには、モデム接続の接続元と接続先で次の操作を行います。

1 モデムとリモートサーバーかリモートクライアントを再起動します。モデムが無効な電話番号をダイヤルする、正規のモデムコマンドを拒否する、LED を不規則に点滅するといった異常な動作をする場合は通常、この方法で回復します。

2 モデムの種類と型式がサーバーやクライアントでサポートされているものか確認します。ハードウェアが故障している可能性がある場合は、故障した部品を正常な部品と交換します。効果を評価できるように、交換は一度に 1 部品ずつ行います。

3 モデムの設定を調べます。ディップスイッチの設定、電話回線、モデムのオプションボタンを確認します。

4 ダイヤルしている電話番号が正しいか確認します。オフィスによっては、電話番号の前に「9」と「.」が必要になるので、この番号をダイヤルしているか確認します。「1」と市外局番または国番号を指定しているかも確認します。電話番号が正しい場合は、リモートサーバーの管理者に問い合わせて原因を調査します。

5 コールウェイティング機能を無効にします。電話番号の前に「*70」を入力すると、トーンダイヤルのコールウェイティング機能を一時的に無効にできます。パルスダイヤルの場合は、最初に「1170」を入力します。コールウェイティング機能を一時的にではなく永久に無効にすることもできます。

6 送信コールを行う前にほかの内線電話を取り外します。発信元の回線で誰かが内線電話を使おうとすると、接続が失われます。

7 アナログ回線を使っていることを確認します。電話回線自体がデジタルの場合は、モデムがアナログでもダイヤルトーンを検出できません。電話会社に依頼してアナログ回線に変更してください。

8 COM ポート、ハングアップ、ダイヤルタイムアウト、ハードウェアのフロー制御の設定内容を調べます。接続するモデム間では、ポート速度とハードウェアのフロー制御の設定内容が一致している必要があります。この設定内容を調べるには、[ファイル] - [プリファレンス] - [ユーザー] を選択し、[ポート] を選択します。調べる COM ポートを選択し、[COM オプション] をクリックします。

9 モデムコマンドファイルを調べます。使っているモデムに適した正しいモデムコマンドファイルかどうか確認します。構文やスペルに間違いがないか、コマンドパラメータに漏れがないか、設定や応答が適切かどうか確認します。オペレーティングシステムでファイルのタイムスタンプと最終更新日時を調べて、モデムコマンドファイルのバージョンが間違っていないか確認します。これには、エクスプローラなどのファイル管理プログラムを使います。ファイルのディレクトリ (Notes\Data\Modems ディレクトリなど) 指定が間違っていないか確認します。

10 IBM(R) Lotus Domino(R) ディレクトリの接続文書を調べます。接続文書のフィールドに、ダイヤルアップモデム接続のための正しい情報が設定されていることを確認します。

11 Notes Log (LOG.NSF) の [Miscellaneous Events] ビューを調べます。同じ規格のモデム同士でも、製造元の規格の実装方法によっては接続できない場合があります。問題を解決するには、モデムの製造元にお問い合わせください。

12 Notes Log の [Phone Calls] ビューを調べます。CRC エラーや再転送エラーが多発している場合、モデムの一方か両方で転送エラーが発生しています。この問題は、RJ-11 コードが破損している場合や、電話回線の品質が低い場合に発生することがあります。別のコードに交換するか、電話会社に回線の検査を依頼します。

関連項目