ネットワーク設定


Lotus Domino とネットワーク
さまざまなクライアントシステムが、無線技術やモデムを使用して、ローカルエリアネットワーク (LAN)、ワイドエリアネットワーク (WAN)、大都市圏ネットワーク (MAN) 経由で IBM(R) Lotus Domino(R) Server と通信できます。1 つ以上のプロトコルが、ネットワーク経由でどのように情報を共有するかを制御するのに使用されます。たとえば、IBM(R) Lotus Notes(R) Client と Lotus Domino Server は、Notes Remote Procedure Call (NRPC) プロトコル使用して、他の Lotus Domino Server と通信します。NRPC は LAN のネットワークプロトコル上で実行されます。Web ブラウザ、インターネットメールクライアント、Wireless Application Protocol (WAP) デバイス、個人情報管理ソフト (PIM) デバイスなどその他のクライアントシステムも Lotus Domino Server と通信できます。

LAN 同士は WAN で接続できます。WAN は、フレームリレー、専用電話回線、デジタル加入者線 (DSL) などの常時接続か、モデムやサービス総合デジタル網 (ISDN) を使ってのダイヤルアップ接続のいずれかです。ダイヤルアップ接続は、(プロバイダのネットワークか自社の通信サーバー経由で) 個別のサーバーまたは LAN に接続します。

地理的に近いビルやサイト間では、MAN を利用できます。MAN は高速の常時接続で、企業 LAN 同士の接続、または LAN と WAN の接続に使用されます。WAN 同様、通常、MAN も複数の組織で共有されます。

Lotus Domino では、ローカルな伝送システム (802.11a または 802.11b) から国内または国際的な衛星通信システム (静止軌道、中軌道、追跡軌道) まで、幅広い無線技術に対応できます。

地理的に分散した場所をつなぐネットワークを計画している場合は、費用効果の高いインフラストラクチャの構築方法を検討してください。サーバーを 1 箇所に配置すると、他のロケーションのユーザーは WAN 経由で Lotus Domino Server にアクセスする必要があります。この方法は通信速度も遅く、費用もかかります。すべてのロケーションにサーバーを配置し、データベースを複製して複数の LAN 上で同じ情報を共有する方法は、それぞれのロケーションでの管理が大変です。ネットワークを設定する効果的な方法の 1 つに、それぞれのロケーションにハブサーバーを設置し、他のロケーションのハブサーバーとの通信を行う方法があります。この場合、ネットワーク内のすべてのサーバーではなく、ハブサーバーだけが WAN 接続を使用します。

Lotus Notes Client と Lotus Domino Server の機能は、ネットワークの効率と容量によって左右されます。Lotus Domino ネットワークに必要な容量を検討する際には、Lotus Domino サーバー間のトラフィックだけではなく、ネットワーク上のその他のトラフィックも考慮する必要があります。

関連項目