ユーザーとサーバーの設定


ネットワークダイヤルアップ接続を作成する
専用モデムがないリモートサーバーとローカルの IBM(R) Lotus Domino(R) Server を接続するには、ネットワークダイヤルアップ接続を作成します。Lotus Domino では Microsoft Dial-UP Networking (DUN) や Microsoft Remote Access Service (RAS) などを使用して、リモートネットワークの Lotus Domino 以外のサーバーにダイヤルアップ接続します。接続を確立すると、ローカルサーバーはリモートのアクセスサービスを使用して受信側のサーバーと通信します。Lotus Domino では他のネットワークにあるリソースとも、そのネットワークに直接接続しているかのようにやりとりができ、リモートネットワークのサーバーとメールの配信やデータベースの複製を行います。

RAS は独自の圧縮方法を使用するため、Lotus Domino の圧縮は RAS では使用すべきではありません。

リモートアクセスサーバーへのネットワークダイヤルアップ接続を確立する IBM(R) Lotus Notes(R) Client と Lotus Domino Server は、リモート LAN を経由してリモートの Lotus Domino ネットワーク全体にアクセスできます。接続を確立すると、送信側のクライアントまたはサーバーは RAS のみに定義されているネットワークプロトコル、つまり TCP/IP と Netbios を使用して、リモートの LAN 上のサーバーと通信できます。

ネットワークダイヤルアップ接続を作成する 1 送信側サーバーのモデムポートを設定します
2 リモートアクセスサービスがローカルの Lotus Domino Server とリモートのネットワークサーバーに正しく設定されていることを確認します。


3 Lotus Domino Administrator で、[設定] タブをクリックします。

4 [サーバー] をクリックし、[接続] をクリックします。

5 [接続の追加] をクリックします。

6 次のフィールドに必要な情報を設定します。
フィールド説明
接続タイプネットワークダイヤルアップ
撤去するサーバー送信側サーバーの完全修飾された Lotus Notes 名。たとえば Server1/Sales/ACME など。
送信側ドメイン送信側サーバーの Lotus Domino ドメイン名。送信側サーバーと受信側サーバーがそれぞれ異なる Lotus Domino ドメインに存在する場合にのみ必要です。
使用する LAN ポートサーバーがリモートアクセスサービスを使用してネットワークダイヤルアップ接続を確立するために使用するポートを指定します。
使用優先度次のいずれかを選択します。
  • [中] (デフォルト) - この文書によってサーバーへの主要パスが定義される場合は、このオプションを選択します。
  • [低] - このオプションを選択して、サーバーへのバックアップパスを定義します。
接続の使用優先度を指定する効果について詳しくは、「サーバー接続で特定のプロトコルを強制的に使用する」を参照してください。
受信側サーバーアクセスする Lotus Domino Server の完全修飾された Lotus Notes 名。

SMTP 配信接続では、たとえば internet.isp.com などの受信側サーバーのホスト名を入力します。

受信側ドメイン受信側サーバーの Lotus Domino ドメイン名。送信側サーバーと受信側サーバーがそれぞれ異なる Lotus Domino ドメインに存在する場合にのみ必要です。

ISP サーバーへの SMTP 配信を設定する場合は、このフィールドは空白のままにしておきます。

追加ネットワークアドレスオプションのネットワークアドレスを提供して、TCP/IP 接続を経由して受信側サーバーのロケーションを簡単に探すことができるようにします。フィールドにエントリが含まれていない場合、受信側サーバーの IP アドレスは IP プロトコルスタックから取得されます。

完全修飾ホスト名または IP アドレスを入力します。たとえば、HR-E.Acme.com または 192.22.256.36 と入力します。IP アドレスは変更される可能性のあるものであるため、接続文書にホスト名を使用すると、管理を容易にすることができます。ホスト名を使用すると IP アドレスが変わった場合、送信側サーバーが DNS よりアップデート後の IP アドレスを受け取ります。

7 [ネットワークダイヤルアップ] タブをクリックし、次のフィールドに必要な情報を設定します。
フィールド説明
サービスタイプを選択[Microsoft ダイヤルアップネットワーク] を選択します。
設定サービスこの宛先に接続するときにサーバーが使用するダイヤルアップネットワークエントリを指定します。[設定の編集] をクリックし、[Microsoft ダイヤルアップネットワーク] ダイアログボックスの次のフィールドに必要な情報を入力します。
  • [ダイヤルアップネットワーキング名] - リモートサーバーへのダイヤルアップ方法の情報を含む、送信側サーバー上の Microsoft Dial-up Networking 電話帳エントリ名。
オプションで、ダイアログボックスの次のフィールドに情報を入力することもできます。これらのフィールドに入力した設定は、サーバーの指定の [モデム接続ネットワーク名] に設定されている設定を上書きします。これらの設定は Lotus Domino ではなく、リモートアクセスサービスによって使用されます。次のフィールドに必要な情報を設定し、[OK] をクリックします。
  • [ログイン名] - サーバーがリモートアクセスサーバーにログインするために使用する名前。
  • [パスワード] - サーバーがリモートアクセスサーバーにログインするときに使用するパスワード。セキュリティのために、入力したパスワードはアスタリスクが連続して表示されます。接続文書を保存した後、Lotus Domino では文書を格納する前に、パスワードを送信側サーバーのパブリックキーおよび文書の [所有者] と [管理者] のフィールドにリストされているユーザーやサーバーとともに暗号化します。
  • [電話番号] - リモートアクセスサーバーの電話番号。サーバーがパルスダイヤルを使用している場合は、このフィールドに電話番号を入力しないでください。また、サーバーのモデム設定オプションと [Microsoft ダイヤルアップネットワーク] ダイアログボックスで [パルス] を選択し、電話番号を入力し、[ダイヤル情報を使う] チェックボックスをオンにしてください。
  • [市外局番] - リモートアクセスサーバーの市外局番。
  • [国別コード] - リモートアクセスサーバーの国別コード。
  • [ダイヤルバック電話番号] - 送信側サーバーの電話番号。リモートアクセスサーバーのダイヤルバックが有効になっている場合は、認証が完了した後にこの番号が呼び出されます。
  • [ドメイン] - リモートアクセスサービスの Microsoft Windows ログオンドメイン。


8 [複製/配信] タブと [スケジュール] タブをクリックして実行するタスクを定義し、送信側サーバーが受信側サーバーを呼び出す時刻を選択します。

9 [Save & Close] をクリックします。

メモ データ圧縮モデムを使用する接続において最適なパフォーマンスを保証するには、これらのモデムを使用するポートに Lotus Domino ネットワークデータの暗号化を適用しないでください。モデムのハードウェア圧縮技術によって、送信されたデータのサイズは小さくなるどころかむしろ大きくなる場合があり、モデム圧縮の利点が失われてしまいます。

ポートにネットワークデータの暗号化を設定する方法について詳しくは、「サーバーポートでネットワークデータを暗号化する」を参照してください。

関連項目