ディレクトリサービス


Lotus Domino ドメインで集中型ディレクトリアーキテクチャを使用する
集中型ディレクトリアーキテクチャは、IBM(R) Lotus Domino(R) ドメインに実装できるオプションのディレクトリアーキテクチャです。このアーキテクチャは、従来の分散型ディレクトリアーキテクチャと異なります。分散型ディレクトリアーキテクチャでは、ドメイン内のすべてのサーバーが、1 次 Domino ディレクトリの完全なレプリカを持ちます。

集中型ディレクトリアーキテクチャでは、ドメインのサーバーの中には、1 次 Domino ディレクトリの選択レプリカのみを持つものがあります。これらのレプリカは、構成ディレクトリと呼ばれ、Lotus Domino ドメインのサーバーを設定する上で使用する文書のみを格納します。この文書には、サーバー文書、接続文書、設定文書などがあります。構成ディレクトリを持つサーバーは、別のサーバーにあるリモート 1 次 Domino ディレクトリを使用して、ユーザーとグループに関する情報や、従来のディレクトリサービスに関連する情報などを参照します。

ドメイン内の集中型ディレクトリアーキテクチャ

集中型ディレクトリアーキテクチャの特長は次のとおりです。


構成ディレクトリを持つサーバーは、1 次 Domino ディレクトリを持つリモートサーバーに接続して、ローカルには格納していない以下の文書の情報を参照します。
たとえば、ユーザーを認証する場合、構成ディレクトリを持つサーバーは、そのドメインの別のサーバーにあるリモート 1 次 Domino ディレクトリのユーザー文書で、そのユーザーの認証を検索します。

ドメインに新たなサーバーを設定する場合は、Domino ディレクトリを構成ディレクトリとして設定できます。サーバーがすでに設定されている場合は、ディレクトリの複製設定を使用して、1 次 Domino ディレクトリを構成ディレクトリに変更したり、構成ディレクトリを 1 次 Domino ディレクトリに変更したりできます。

同じクラスタ内に構成ディレクトリを持つサーバーと 1 次 Domino ディレクトリを持つサーバーを混在させないでください。このようにサーバーを混在させると、サーバー認証とデータベース認証の問題が発生する可能性があります。クラスタ内のすべてのサーバーは同じタイプのディレクトリを使用するよう設定する必要があります。

関連項目