セキュリティ


管理者のアクセス権を制限する
組織内の各種管理者のさまざまなアクセスレベルを指定できます。たとえば、一部の人間にだけ「システムアドミニストレーター」のアクセス権を与え、自チームの全管理者はデータベースアドミニストレーターとして指定する場合もあります。

管理者のアクセス権は、階層的に付与されます。権限の階層は、次のようになります。

各フィールドにユーザーを個別に指定する必要はありません。最上位レベルのアドミニストレーターアクセスにユーザーを追加すると、階層内で下位にあるより制限の多いレベルのアクセス権にリストされているすべての権限が自動的にそのユーザーに付与されます。

管理者のアクセス権を制限するには 1 IBM(R) Lotus Domino(R) Administrator で、[設定] タブをクリックし、サーバー文書を開きます。
2 [セキュリティ] タブをクリックします。

3 [管理者] セクションで、次のフィールドに必要な情報を設定し、文書を保存します。

注意 サーバー文書の [セキュリティ] タブの [フルアクセスアドミニストレーター]、[管理者]、[データベースアドミニストレーター] フィールドにリストされた管理者は、データベース ACL 内で管理者としてリストされていなくても、該当サーバー上の任意のデータベースを削除できます。

フルアクセスアドミニストレーターフルアクセスアドミニストレーターは、サーバーに対して最上位レベルの管理権限です。フルアクセスアドミニストレーターの場合は、Lotus Notes Client をサーバー上でローカルに実行する必要がありません。この機能を使用すると、データベース ACL の管理者だけが組織を離れた場合に発生する問題など、アクセス制御に関する問題点を解決できます。
フルアクセスアドミニストレーターには、次の権限があります。


フルアクセスアドミニストレーターモードを有効にする管理者は、フルアクセスアドミニストレーターモードで作業するには、次の条件を満たす必要があります。
フルアクセスアドミニストレーターモードが有効になっている場合は、クライアントのウィンドウタイトル、タブタイトル、ステータスバーを見るとそれが分かります。そのため、ユーザーは、自分が最上位レベルの権限でサーバーにアクセスしていることが分かり、注意して処理を実行する必要があることを認識できます。

管理者が Lotus Domino Administrator クライアントでフルアドミニストレーションモードを有効にすると、そのモードは IBM(R) Lotus Domino(R) Designer と Lotus Notes Client でも有効になります。フルアドミニストレーターアクセスが有効である場合、ウィンドウのタイトル、タブのタイトル、およびステータスバーにもそれが反映されます。

ユーザーがフルアクセスアドミニストレーターモードに切り替えても、サーバー文書内にリストされていなければ、フルアクセス権を持つことを拒否されます。その場合は、ステータスバーとサーバーコンソールにメッセージが出力されます。クライアントはフルアクセスモードになりますが、ユーザーは該当するサーバーに対してフルアドミニストレーターアクセス権を持ちません。ユーザーがサーバーを切り換えようとすると、新しいサーバーのサーバー文書に照らしてそのユーザーのアクセス権がチェックされます。

フルアクセスアドミニストレーター機能を無効にするNOTES.INI ファイル内で SECURE_DISABLE_FULLADMIN = 1 と設定すると、[フルアクセスアドミニストレーター] フィールドを無効にすることができます。この設定により、フルアクセスアドミニストレーター権限が無効になり、サーバー文書内の該当フィールドにリストされているすべての名前が無効になります。NOTES.INI ファイル内のこのパラメータは、サーバーに物理的にアクセスしてそのサーバーの NOTES.INI ファイルを編集できるユーザーしか設定することができません。このパラメータは、サーバーコンソールやリモートコンソールを使って設定したり、サーバー文書内で設定することはできません。
フルアクセスアドミニストレーター機能を管理するためのオプションフルアクセスアドミニストレーター権限は、次のようないくつかの方法で付与することができます。


この機能がどのように使われているのかを、次のようにしてトラッキングすることもできます。
関連項目