ネットワーク設定


1 枚の NIC が使用されているシステム上の複数のパーティションに別々の IP アドレスを割り当てる
複数の IP アドレスを持つ 1 枚の NIC を使用する場合は、それぞれのパーティションに対して設定が必要です。これらの設定はオペレーティングシステムごとに異なります。

メモ 1 枚の NIC で複数の IP アドレスを使用すると、コンピュータの入出力パフォーマンスが低下する恐れがあります。

パーティションサーバーと TCP/IP ネットワークに関する基礎的な情報については、「パーティションサーバーと IP アドレス」の項目を参照してください。

IBM AIX または Linux の場合Root としてログオンする必要があります。
IBM AIX で IP アドレスを有効にするには
1 各サーバーパーティションのローカルホスト名ファイル /etc/hosts に 1 つのエントリを追加します。ファイル内には、すでにコンピュータホスト名を使用するパーティションのエントリがあります。

2 IP アドレスを有効にするには、次のコマンドを、起動ファイル (etc/rc.net) の見出し「Part 2 -Traditional Configuration」の下に入力します。コンピュータホスト名を使用するパーティションでは、このコマンドを入力しないでください。


3 必要であればシステムを再起動し、設定内容をテストします。別のコンピュータから、サーバー名を指定して ping コマンドを実行します。ネットワークの状態を表示するには、netstat コマンドを使用します。

IBM AIX または Linux で IP アドレスを無効にするには
サーバー名としてコンピュータホスト名を使用する場合には、サーバーパーティションの IP アドレスを削除しないでください。

1 コンソールで次のコマンドを入力します。


2 ローカルホスト名ファイル /etc/hosts からパーティション名のエントリを削除します。

3 システムの起動ファイル /etc/rc.net から、該当する ifconfig コマンドを削除します。

Sun Solaris の場合ここで説明する手順は、Sun Solaris 2.6 用の手順です。NIC を設定するには、スーパーユーザーの権限が必要です。
Sun Solaris で IP アドレスを有効にするには
1 各サーバーパーティションのローカルホスト名ファイル /etc/hosts に 1 つのエントリを追加します。ファイル内には、すでにコンピュータホスト名を使用するパーティションのエントリがあります。

2 パーティションごとに、次の名前のファイルを作成します。


3 NIC hme0 に対応する各 IP アドレスの別名を作成します。サーバーコンソールで次のように入力します。
4 IP アドレスが正しく設定されたかどうかを確認するには、次のように入力します。
5 手順 3 で設定した各 IP アドレスを有効にするには、次のように入力します。
6 システムの起動時に NIC が複数の IP アドレスをサポートするように設定するには、起動ファイルに次の ifconfig コマンドを追加します。ほとんどの場合、起動ファイルは /etc/rc2.d/S30sysident です。
7 正しく設定されているかどうかテストします。別のコンピュータから、サーバー名を指定して ping コマンドを実行します。ネットワークの状態を表示するには、netstat コマンドを使用します。

Sun Solaris で IP アドレスを無効にするには
サーバー名としてコンピュータホスト名を使用する場合には、サーバーパーティションの IP アドレスを削除しないでください。

1 IP アドレスを無効にするには、次のように入力します。


2 該当する /etc/hostname.hme0:n ファイルを削除します。たとえば、Server2 を削除するには、Server2 を含む /etc/hostname.hme0:1 ファイルを削除します。

3 ローカルホスト名ファイル /etc/hosts からパーティションサーバー名のエントリを削除します。

WindowsMicrosoft Windows システムで、複数の IP アドレスに対して 1 枚の NIC を設定するには、次の手順を実行します。

関連項目