アプリケーションの設計


編集可能フィールドと計算結果フィールド
フィールド作成時に、[フィールドのプロパティ] インフォボックスで、フィールドを編集可能または計算結果のどちらにするかを選択できます。フィールドが編集可能な場合、ユーザーはフィールドの値の入力または変更を行うことができます。フィールドが計算結果である場合、式によりフィールドの値が計算されます。ユーザーは、計算結果フィールドの値は変更できません。数値、日付/時刻、作成者、読者、および名前の各フィールドは、通常、計算結果です。テキスト、リッチテキスト、および選択肢リストの各フィールドは、通常、編集可能です。

フィールド式を記述する
プログラムペインの [リファレンス] タブを使用して、フィールド、@コマンド、および@関数のリストにアクセスします。@関数と@コマンドを検索したり、式に貼り付けたりするためのショートカットとして、[リファレンス] リストを使用できます。

計算結果フィールド式
計算結果フィールドは、作成者名や日付のようなデータをフィールドに自動入力するのに使用されます。フォーム上には、複数の計算結果フィールドを配置できます。計算結果フィールドには、値を求めるための式が必要です。たとえば、計算結果フィールドを使用して、作成日付を文書に割り当てます。通常、ユーザーが文書を作成すると、計算結果フィールドは再計算されます。[表示] - [更新] を選択するか、[F9] キーを押すか、または文書を保存してください。フィールドプロパティとして [確認してから計算する] を選択すると、あるフィールドが他のフィールドの値に依存している場合に、必ずこれらのフィールドが確認されてから計算するようにできます。

ユーザーにとって処理した結果を表示することが重要な場合、フォームのプロパティとして [フィールドを自動更新] を選択すると、各フィールドに入力されたら強制的に計算されるようにできます。これは、フォームの一番下にあるフィールドが一番上のフィールド値に依存している場合に便利です。このプロパティを使うと、フォームが多くの計算結果フィールドを持つ場合は、文書の表示時間が遅くなるので注意してください。

計算結果フィールドには、次の 3 つの種類があります。
計算結果フィールドの種類式計算
計算結果計算結果フィールドの式により、文書の作成、保存、および更新のたびに計算されます。
作成時の計算結果作成時の計算結果フィールドは、最初に文書が作成されたときに、1 度だけ計算されます。作成日付や最初の作成者など、文書の初期状態の情報を保存する場合には、計算結果フィールドの式を使います。また、文書の通し番号など、最初の値をそのまま使用するフィールドを作成するときにも使います。
表示用の計算結果表示用の計算結果フィールドの式は、ユーザーが文書を開くまたは保存するたびに再計算されます。表示用の計算結果フィールドの式は、現在の時刻や保存する必要のない計算結果など、現在のセッションにだけ関連する情報を表示するのに適しています。フィールド値は現在のセッションの間だけ存在し、保存されません。ビューには、表示用の計算結果フィールドの内容は表示できません。
計算結果フィールドの値の式を作成するには
1 計算結果フィールドを選択します。種類は問いません。

2 インフォリストの [オブジェクト] タブから、[値] を選択します。

3 プログラムペインのスクリプトエリアに、式、フィールド名、または引用符で囲まれたテキスト文字列を入力します。

4 緑色のチェックマークをクリックして、式を検査して保存します。

5 (計算結果フィールド、または表示用の計算結果フィールドでは省略可能) 入力確認式を実行するまで計算を遅らせるには、[設計] - [フィールドのプロパティ] を選択して、[フィールド情報] タブから [確認してから計算する] を選択します。

6 (省略可能) ユーザーが文書を編集している間にフィールド値を再計算するには、フォームをクリックして、[設計] - [フォームのプロパティ] を選択し、[フォーム情報] タブをクリックしてから、[フィールドを自動更新] を選択します。


関連項目