アプリケーションの設計
考えられるアプリケーションはほとんどが XML を利用できます。たとえば、自動車部品のオンラインカタログを扱っている電子商業サイトを持つ自動車部品店を考えてみます。XML を部品の情報を説明するための共通言語として使用すると、購入業者はさまざまな小売業者から部品の値段や在庫状況の情報を引き出して、直接 Domino データベースに保存できます。ユーザーはこのデータベースにアクセスして、購入可能な部品についての最新情報を得られます。そして Domino を使うことによって、部品注文と製品目録の保守管理の安全なオンライントランザクションを完了するために必要なツールを利用できます。
もう 1 つの例は、人事の「セルフサービス」型のアプリケーションです。従業員は自分の個人データにアクセスし管理することができます。たとえば、企業は福利厚生についての情報をイントラネットのサイトで公開でき、従業員は Notes Client や Web ブラウザを使って福利厚生をオンラインで選択できます。選択した後、従業員はデータを XML 形式で提出し IBM の WebSphere Application Server のようなサーバーに保存します。 サーバーでは、たとえば Peoplesoft データベースのような、人事部のバックエンドシステムにデータを送るのに Java サーブレットを使用します。そしてトランザクションが完了すると Domino に知らせます。転送データが Domino でも Peoplesoft データベースでも同じものを意味するように、XML タグは転送されたデータを説明します。
XML を Domino Designer アプリケーションに含める方法
XML を Domino Designer アプリケーションに含め、データを XML パーサーに送るにはいくつかの方法あります。
フォームまたはページ上にデータを示す XML タグを入力できます。フォームまたはページ上の内容を XML として扱うことで、タグを解析する XML パーサーに XML データを転送できます。XML は提示されているデータを表現できます。フォームやページ上でデータを形式化しスタイルを付けるには、拡張スタイルシート言語 (XSL) を使って作成したスタイルシートを使用し、データを HTML に変換できます。または、カスケードスタイルシート (CSS) を使用して、XML を直接クライアント上でスタイル付けできます。
さらに、ビューを使って列式に XML タグを含めることで、XML データを生成できます。ビューをサーバーに送るには、正しい XML 文書定義タグにビュー全体を含めるために、そのビューをページまたは別のビューに埋め込む必要があります。
エージェントやサーブレットを使って、動的に XML の生成や保存ができます。エージェントはスケジュールされた処理を Domino アプリケーションで実行するのに便利です。サーブレットは Web ブラウザからの要求に応じてサーバー上で実行します。
Domino DTD について、および Java メソッドを使って XML を生成する方法について詳しくは、『Domino Designer プログラミングガイド』を参照してください。
関連項目