イベントにプログラムを構築するには、次の要素を使用します。

• 式
• シンプルアクション
• LotusScript
• JavaScript
• 共通 JavaScript (Notes Client と Web の両方で動作します。)

自動化できるイベントの一覧については、『Domino Designer プログラミングガイド』の「イベントの説明」を参照してください。

イベントのプログラム処理例

• ユーザーがフィールドの入力作業を完了したときや、文書を閉じたときのエラーチェック
• ユーザーが文書を保存するときのフィールドの再計算
• 文書における特定のアクションの禁止
• ユーザーに対する入力の要求
• ユーザーがボタンをクリックしたときの情報の表示

データベースのイベント
データベースのイベントでは、データベース全体の操作が特定されます。たとえば、データベースを開く、閉じる、文書を削除する、削除された文書を復元するなどの操作があります。

例:

• PostOpen -- 専用のビューを開いて、ユーザーをアクション項目に誘導します。
• QueryDocumentDelete -- アクション項目の [Status] フィールドの値が「Open」になっていると、ユーザーによる特定文書の削除ができなくなります。
• PostDocumentDelete -- 削除された文書のアーカイブを作成します。
• QueryClose -- 指定されたアクション項目ビューにアクション項目が残っていると、ユーザーはデータベースを閉じることができなくなります。

ビューとフォルダのイベントの例

• QueryOpen -- 特定の状況下になると、ユーザーはビューを開けなくなります。たとえば当月の 20 日前だと、ユーザーは [月末] のビューを開けません。
• PostOpen -- 新規文書を作成するか、既存の文書を開きます。
• QueryRecalc -- 大きなビューが更新される前に、ユーザーに対して更新に時間がかかるかもしれないことを通知し、このまま処理を進めてもよいかどうかを確認します。
• QueryPaste -- ユーザーは、文書をデータベースに貼り付けることができなくなります。
• PostPaste -- 特定の日時枠に予定を貼り付けると、その文書の [StartDateTime] と [EndDateTime] の値が変更されます。
• QueryClose -- 指定されたアクション項目ビューにアクション項目が残っている場合などに、ユーザーはビューを閉じられなくなります。
• QueryAddToFolder -- 他のユーザーが 1 つのフォルダやビューから別のフォルダやビューに文書をドラッグできなくなります。たとえば、文書を開いた状態では、その文書を [完了] フォルダに移動できないようにすることができます。このイベントのトリガーは、文書の移動元であるビューまたはフォルダにあります。

カレンダービューイベントの例

• RegionDoubleClick -- ユーザーがカレンダービューの任意の領域をクリックすると、新規文書が作成されます。
• QueryDragDrop -- 週末や午後 5 時過ぎの時間など、不適切な曜日や時刻に予定を入れることができなくなります。
• PostDragDrop -- 特定の日時枠に予定を入れると、文書の [StartDateTime] と [EndDateTime] の値が変更されます。

例

• Initialize -- 文書を表示する前に、追加プログラムがロードされます。
• QueryClose -- 文書を閉じる前にエラーチェックが実行され、各フィールドの照合が行われます。
• QuerySave -- フィールド自体の条件式を使わずに、ユーザーが文書を保存したときに、フィールド値をリセットします。たとえば、文書が保存されるときにステータスフィールドをリセットするには、@If(@IsDocBeingSaved;"x";"y") を使う式を使う代わりに、QuerySave イベントのスクリプトを作成します。

  計算結果フィールドでは、必要以上に再計算が行われることがよくありますが、QuerySave を使用すると、論理処理を行うことにより、このような再計算を回避することもできます。たとえば、あるフォームに非表示の計算結果フィールドがあるとします。このフィールドは [State] という名前で、文書がワークフローのどこにあるのか、どこに送信する必要があるのかを判別するために使われます。このフィールド式を LotusScript のプログラムと置き換えます。このプログラムで、QuerySave のフォームイベント中にフィールド値を設定すると、文書のフィールド値が保存時だけに設定されるようになります。これにより、文書を開いたときや更新したときは、値が設定されなくなります。

例

• Entering -- 非表示式が更新されます。
• Exiting -- ユーザーが特定のフィールドに誘導されます。
• Exiting -- ユーザーが有効な情報を入力したことが検証されます。

例

• 新規文書の作成
• フォームの保存
• 計算処理の実行

関連項目

アプリケーションへの自動化の追加
イベントのプログラムを作成する