- 式は、プログラムに似た属性を持っています。たとえば、変数に値を代入したり、制限付きの制御ロジックを使うことができます。式言語から Lotus Domino Designer へのインターフェースは、@関数および @コマンドを呼び出すことで行います。
一般的に、式はユーザーが現在処理中のオブジェクトで使うのに適しています。たとえば、フィールドにデフォルト値を返したり、ビューの選択条件を決定したりする場合などです。また、場合によってはスクリプトよりパフォーマンスが良かったり、簡単なアプリケーションでは便利なこともあります。@For、@While、@DoWhile などの関数を使って、ループ処理を実行することもできます。
メモ ループは Release 6 で新しく追加されました。
- JavaScript は、さまざまなプラットフォームに共通したオブジェクト指向型のスクリプト言語です。ヘッダースクリプトは、[オブジェクト] タブから [JS Header] を選んでスクリプトエリアにスクリプトを入力することにより、プログラムペインで記述できます。スクリプトは onClick などの特定のイベントやボタンなどのオブジェクトに添付できます。JavaScript はエージェントには記述できません。Lotus Domino Designer はユーザースクリプトのコンパイルとロードを監視しますが、JavaScript をコンパイルされた形式で格納することはしません。LotusScript の Web エージェントでは、Print ステートメントを使用して、スクリプトタグを含む HTML をブラウザに出力できます。たとえば、「Print"<script>function changeLocation(){...}</script>."」のようになります。
JavaScript は、Web アプリケーションや、Lotus Notes (R) と Web 環境の両方で 1 つのアプリケーションが使われる場合に、最も効果的に使われます。JavaScript の Version 1.4 をサポートしています。
- LotusScript は完全なオブジェクト指向のプログラミング言語です。Lotus Domino へのインターフェースには、定義済みのクラスを使います。作成したコードは Lotus Domino によってコンパイル、ロードされ、Domino のクラス定義が自動的にインクルードされます。
LotusScript はプログラミングのロジックが複雑な場合に最適です。LotusScript は保存済みのデータベース (バックエンド) へのアクセスに優れ、データベースのアクセス制御リスト (ACL) を操作する機能など、式にはない機能を備えています。LotusScript はユーザーインターフェース (フロントエンド) における機能に制限があります。
- Java は完全にオブジェクト指向のプログラミング言語です。Lotus Domino へのインターフェースには、定義済みのクラスを使います。これはエージェントにおける LotusScript と同じようなものですが、Domino UI 内のイベントに付加することはできません。Lotus Domino はエージェントのユーザーコードのコンパイルとロードを監視します。コードはネイティブに作成するかインポートするかのいずれかです。
Java はエージェント内で使用できます。Lotus Domino の外で作成されコンパイルされた Java アプリケーションおよびアプレットは、クラスインターフェースを介して Lotus Domino にアクセスできます。