LOTUSSCRIPT 言語


LotusScript の利点
LotusScript には、次のような利点があります。
LotusScript は BASIC 言語のスーパーセットなので、特に Visual Basic ユーザーにとっては学習しやすい言語です。条件、分岐、サブルーチン、while ループ、およびその他の規則を使って、洗練された高度なスクリプトを記述できます。
LotusScript は、マルチプラットフォーム対応の BASIC に似たスクリプト言語です。Windows、Macintosh、OS/2、UNIX、z/OS、および AS/400 などのプラットフォームで稼動します。Windows 上で開発されたスクリプトは、サポートされている他のプラットフォーム上でそのまま実行できます。デスクトップアプリケーションがワークグループ対応になり、文書が電子メールで送信されたりユーザーにより共有されるに従い、この移植性が非常に重要になります。
Lotus ソフトウェアは、LotusScript で使用可能なオブジェクトクラスを提供します。スクリプトを記述して、これらのオブジェクトにアクセスし、操作できます。スクリプトはイベント駆動型で、アクション、オブジェクトやボタンのクリック、文書を開くアクション、ビューを開くアクションなどのイベントによって起動されます。

LotusScript には、独自のクラスとオブジェクトを作成する機能があり、これらのクラスのサブクラスを簡単に作成できます。


LotusScript は、Lotus ソフトウェアにサポートされているため、これらの製品では製品で提供されている LotusScript の拡張機能を使用して製品クラスにアクセスできます。1 つの言語を使って、異なる Lotus ソフトウェアアプリケーションでスクリプトを記述できます。
LotusScript を使って、IBM Lotus SmartSuite アプリケーションや Microsoft Office などの OLE 対応アプリケーションで作成された文書の Notes コンテナを作成できます。1-2-3 のワークシートオブジェクトなどの外部 OLE 2.0 オートメーションオブジェクトは、オブジェクトをスクリプト化して使用できます。

Notes では、Notes 自体を OLE オートメーションサーバーとして登録します。外部アプリケーションはこれらのオブジェクトをスクリプト内で使って、オブジェクトを作成および参照できます。LotusScript は、すべてのパーツを組み合わせて、オブジェクトを制御および操作するための手段を提供します。


LotusScript から、式言語と @関数を呼び出せます。Java と JavaScript も呼び出せます。
LotusScript 統合開発環境 (IDE) は、スクリプトを記述、編集、およびデバッグし、変数とクラスのプロパティを参照するためのインターフェースを提供します。IDE を使って、より複雑なスクリプトを Notes で記述できます。
関数やクラスのライブラリをある言語で作成しておいて、USE ステートメント言語拡張機能を介してそれらを他のアプリケーションや Lotus ソフトウェアアプリケーションで再利用できます。
LotusScript を使えば、LotusScript エクステンション (LSX) というユーザー独自のクラスやオブジェクトを作成できます。LotusScript のクラスは、単一継承、コンストラクタとデストラクタ、およびメソッドの上書きをサポートします。この機能により、ユーザーはオブジェクト指向プログラミングを活用し、カスタム化したビジネスオブジェクトのプロトタイプをすばやく作成できます。LSX について詳しくは、Lotus Developer Network の Web サイト (http://www.lotus.com/home.nsf/welcome/developernetwork) を参照してください。

関連項目