アプリケーションの設計


データ交換用のフォームを準備する
データの交換は、フィールド単位で行われます。データの交換を行うアプリケーションのファイルには、Domino Designer フォーム内の各 Notes/FX 2.0 フィールドに対応した同じ名前のフィールドが必要です。

単一方向フィールドと双方向フィールドの交換の一覧
次の表は Lotus アプリケーションのほとんどで使用されている単一方向フィールドと双方向フィールドを一覧表示しています。このリストの完全版については、各アプリケーションのヘルプやドキュメントを参照してください。

フィールド名データ型内容
LastRevisionDate時刻ファイルが最後に変更された日付と時刻
NumberOfEdits数値ファイルの変更の総回数
EditingTime数値ファイルが開いていた時間の総計
SizeInPages数値ファイルのページ数
SizeInK数値埋め込みオブジェクトのキロバイト単位のサイズ
DocumentClassテキストNotes に埋め込まれたアプリケーションの OLE クラス名
Subjectテキスト文書の説明
Categoriesテキスト (複数値可能)Notes で文書の分類に使用するキーワード
メモ Domino Designer のテンプレートからコピーしたフォームを使う場合は、フィールド交換が既に設定されていることがあります。

フィールド交換を有効にする
1 フォームを開いてから、[設計] - [フォームのプロパティ] を選択します。

2 [デフォルト] タブをクリックします。

3 [フィールドの更新不可] チェックボックスがオフになっていることを確認します。

4 フォームを閉じて保存します。

メモ Notes/FX 2.0 のフィールド交換を無効にする場合には、[フィールドの更新不可] プロパティのチェックボックスをオンにます。フォームから Notes/FX フィールドを削除する必要はありません。

フィールド交換を設定する
1 アプリケーションファイルを開きます。

2 交換したい各フィールドの名前を書き取り、アプリケーションを閉じます。

3 Domino Designer で、Notes/FX のフィールド交換用のフォームを開きます。

4 交換したいフィールドを持つオブジェクトを埋め込みます。

5 [作成] - [フィールド] を選択します。

6 データの交換を行うアプリケーション内のフィールドと同じ名前を、Notes フォーム側の対応するフィールドに付けます。

7 フォームを閉じて保存します。

経費のフォームのデータを交換する場合の例
出張レポートをファイルしたり配布したりするフォームの作成について考えます。出張レポートでは、出張のビジネス上の重要性と経費の合計を説明します。Lotus 1-2-3 の経費レポートのテンプレートを使用して、経費を記録します。Notes 文書に出張の合計経費を自動的に表示します。

1-2-3 のテンプレートで、経費レポートを作成します。あるセルに「Total_Exp」と入力します。このセルの範囲名を「Total_Exp」にします。このフィールドはカスタム Notes/FX フィールドであるため、1-2-3 にそれを認識させて Notes/FX の範囲名を使用する必要があります。手順は、[ファイル] - [ワークブックのプロパティ] を選択してから、[Notes/FX フィールド] タブを選択します。[新規フィールド] ボタンをクリックしてから、範囲名 [Total_Exp] を選択します。[OK] を 2 回クリックします。[Total_Exp] のセルの下の行に Notes と 1-2-3 で交換された実際のデータが保持されるようになります。保存してからこの 1-2-3 ワークブックを閉じます。

Domino Designer で「出張レポート」というフォームを作成し、作成しておいた 1-2-3 経費レポートを埋め込みます。「出張レポート」フォームには出張に関する情報を入力するテキストフィールドがあります。フォームの最下部に「出張の合計経費は」とテキストを入力します。1-2-3 の経費レポートテンプレートのフィールド名と対応する [Total_Exp] という数値フィールドを作成します。

{出張レ

ユーザーがフォーム [出張レポート] を使用してレポートを作成し、経費を入力する 1-2-3 オブジェクトを起動すると、この出張レポート文書に自動的に合計経費が挿入されます。

関連項目