アプリケーションの設計


値を引き継ぐフィールドを作成する
フィールドは、同じデータベースの別の文書から、または同じフォームの別のフィールドから値を引き継ぐことができます。同じフォームにあるフィールドから値を引き継ぐフィールドは、必ず計算結果フィールドです。このようなフィールドは、引き継ぐ元のフィールドの下または右側に表示されます。フィールド式に合う値として、元のフィールドの名前が使用されます。フォームそのものには、[フィールドの値を引き継ぐ] というプロパティ設定は必要ありません。別のフォームからフィールド値を引き継ぐには、Notes Client ユーザーは選択したフォーム、Web ユーザーは Domino URL コマンドで開いたフォームや参照したフォームが必要です。たとえば次のようになります。
別の文書から値を引き継ぐフィールドを作成するには
別の文書から情報を引き継ぐフィールドを作成することで、ユーザーがデータを入力する手間を省いたり、関連する文書の整合性を維持したりできます。フォームを開きます。

1 [設計] - [フォームのプロパティ] を選択します。

2 (省略可能) 親文書を Notes Client のプリビューペインでエンドユーザーに表示するには、[デフォルト] タブをクリックして、[開くとき] の [コンテキストペインを表示] を選択してから、[親文書] を選択します。

3 [作成するとき] の [式で選択文書からの値を引き継ぐ] を選択します。

4 値を引き継ぐフィールドを作成します。

5 デフォルト値を記述するか、または親文書のフィールド名をその値として使用する各フィールドの計算結果フィールド式を記述します。たとえば、[FullName] フィールドを引き継ぐには、引き継ぐフィールドの式として FullName を使用します。

例: アドレス情報を引き継ぐ
[顧客連絡先] アプリケーションには、[レター] というフォームがあります。このフォームは、[会社のプロフィール] 文書から情報をコピーして引き継ぎます。[会社のプロフィール] には、名前と住所のフィールド、および [FullName] という非表示フィールドがあります。[レター] フォームは、住所ブロックに関して名前と住所のフィールドの値を引き継ぎ、敬称の区別に [FullName] フィールドを使用します。

Notes Client ユーザーが [会社のプロフィール] 文書をハイライト表示した状態でメニューから [作成] - [レター] を選択すると、作成されたレターには受取人の名前、住所、適切な敬称が最初から入力されています。

Web ユーザーが [会社のプロフィール] 文書を開き、ボタンをクリックして [レター] 文書を作成すると、レターにはすでに受取人の名前、住所、適切な敬称が入力されています。

関連項目