プログラミングの概要とユーザーインターフェース


リモートデバッガを使用する
リモートデバッガを使用して、サーバーで稼働中の LotusScript エージェントのステップを行い、デバッグできます。デバッグするエージェントが、リモートデバッギングツールの起動時に稼働中である必要があります。

同じエージェントに複数のユーザーが接続してデバッグできます。しかし、デバッグを制御できるのは、一度に 1 ユーザーのみです。2 番目のユーザーは同じエージェントに接続することで制御を取得できます。この機能は、エージェントのデバッグ中に同僚の支援が必要な場合などに便利です。接続してサーバーエージェントをデバッグしてもらえるよう同僚に依頼すると、同僚は物理的にユーザーと同じ場所にいなくても支援を提供できます。ただし、同僚がサーバーに接続し、デバッグを開始した後に元のユーザーがサーバーのデバッグを続行しようとすると、「別のユーザーがエージェントに接続し、制御権を得ています。追加デバッグを行うには、再度接続を試行してください」というエラーが返されます。

リモートデバッガを使用する前に、次のステップを行ってください。

1 サーバーのリモートデバッグを有効化する

2 エージェントのリモートデバッグを有効化する

3 リモートデバッガを開始する

スケジュールされた LotusScript エージェントをリモートでデバッグする」では、サーバーとエージェントでリモートデバッグを有効化した後のリモートデバッガの使用方法を定義します。

メモ リモートデバッグは Release 6 で新しく追加されたメソッドです。

サーバーのリモートデバッグを有効化する
1 サーバーを開始する前に、サーバーの notes.ini ファイルで次の値を ServerTasks= list: に追加します。


2 サーバー文書の [サーバータスク] タブで、一番右の [Remote Debug Manager] という名前のタブを選択します。このサーバーの [リモートデバッグを許可] を [有効] に設定します。
3 サーバーでの rdebug タスクの実行の時間制限を [後、サーバーデバッグをオフ] 設定に入力します。
4 リモートデバッガを目標エージェントに接続するための時間を確保するために、エージェントを実行前に一時停止させる必要がある場合には、[待ちエージェントの開始時間] フィールドに時間間隔を入力します。(推奨)

5 [ポート] - [インターネットポート] - [Remote Debug Manager] タブをチェックし、TCP/IP ポートステータスプロパティが有効に設定されていることを確認します。

6 エージェントの実行権を持つユーザーとして自分自身がサーバーの [セキュリティ] タブのリストに含まれていることを確認します。

7 サーバー文書を保存して閉じます。

エージェントのリモートデバッグを有効化する
1 [エージェント] インフォボックスの [基本] タブで、トリガーの [スケジュール] ラジオボタンを選択します。[スケジュール] をクリックします。


2 [実行場所] リストボックスからサーバーを選択します。

3 Stop ステートメントを現在のエージェントの Initialize イベントコードの先頭に追加します。Stop ステートメントは次のように機能します。


4 [エージェント] インフォボックスの [セキュリティ] タブで、[リモートデバッグを許可] を選択します。

リモートデバッガを開始する
1 デバッグが必要な特定のエージェントを実行するには、次のいずれかの操作を行います。


2 デバッグするエージェントがサーバーで実行中に、メニューから [ファイル] - [ツール] - [リモートデバッガ] を選択します。
3 メニューから [ファイル] - [デバッグ対象の選択] を選択します。
4 エージェントを実行しているサーバーを [サーバー] リストボックスから選択し、[開く] をクリックします。
5 エージェントを含むデータベースを選択し、[開く] を選択します。
6 デバッグするエージェントを [デバッグ対象] リストから選択し、[開く] をクリックします。
スケジュールされた LotusScript エージェントをリモートでデバッグする
1 デバッグするエージェントコードをスクリプトペインに表示するには、エージェントまたはスクリプトライブラリ名を [オブジェクト] リストボックスから選択し、それをトリガするイベント名またはサブルーチンをデバッグペインの [イベント] リストボックスから選択します。
2 次のいずれかのアクションボタンを使用して、コードをデバッグするモードを選択します。 3 コード実行中、デバッグの結果がユーティリティペインに表示されます。ユーティリティペインには、タブセクションが表示されます。
タブ説明
ブレークポイントコードに追加したブレークポイントの位置の一覧を表示します。
コールエージェントで現在何が実行されているかを識別し、現在実行スタックにあるすべてのサブプログラムを表示します。たとえば、folderDocs:INITIALIZE 5 は、folderDocs エージェントの Initialize イベントの 5 行めが次に実行されることを示します。
出力サーバーコンソールの出力を表示します。コードまたはエラーメッセージ内の print ステートメントがすべて表示されます。
変数作成された変数とその値 (コードで値が提供されている場合) の一覧を表示します。ペインの一番下にある編集ボックスを使用して、選択した変数の値を変更できます。
関連項目