クラスタ


HTTP および POP3 のフェイルオーバーに対して Domino で IP スプレーヤを使用する
ICM を使用するかわりに IP スプレーヤを使用して、HTTP クライアントがクラスタにある Domino Web サーバーにアクセスできるように設定できます。クライアント要求は、IP スプレーヤを経由して、要求されたデータベースのレプリカを持っている使用可能なクラスタサーバーに配信されます。クラスタサーバーが使用できない場合、IP スプレーヤは、要求されたデータベースのレプリカを持っている別のクラスタサーバーにクライアント要求を転送します。

IP スプレーヤにはワークロードの分散機能はありますが、インテリジェントなフェイルオーバー機能はありません。つまり、IP スプレーヤは Domino Server の負荷を認識していないため、最小負荷のサーバーに要求をリダイレクトしません。さらに、IP スプレーヤはクラスタデータベースディレクトリから情報を取得できません。したがって、IP スプレーヤが特定のデータベースを検索する各サーバーにそのデータベースのレプリカが含まれるように、スプレーヤを設定する必要があります。

次の図では、IP スプレーヤが HTTP クライアントを Web サーバー 1 に転送します。Web サーバー 1 が使用できない場合、クライアントが要求したデータベースのレプリカを持っている Web サーバー 2 にクライアントを転送します。HTTP クライアント要求を転送する際に、Web サーバー 1 と Web サーバー 2 を交互に使用するように IP スプレーヤを設定できます。この機能は、ワークロードの均衡化に役立ちます。どちらかのサーバーが使用不可になると、IP スプレーヤはまだ使用可能なサーバーにすべての要求を転送します。

HTTP および POP3 のフェイルオーバーに対する IP スプレーヤ

また、POP3 クライアントのフェイルオーバーに対して IP スプレーヤを使用することもできます。