ネットワーク設定
NRPC 通信用のネットワークプロトコル 2 台のコンピュータが通信を行うためには、それぞれが同じネットワークプロトコルとソフトウェアドライバを使用していなければなりません。ダイヤルアップ接続の場合、Lotus Domino では独自の X.PC プロトコルが使用されます。ただし、Notes および Domino では、ネットワークダイヤルアップに対し、Microsoft のダイヤルアップネットワーク (DUN) やリモートアクセスサービス (RAS) を使用した PPP もサポートされています。さらに、IETF 規格の PPP 通信サーバーを使用して、Domino Server のあるネットワーク、または Domino Server にアクセス可能なネットワークにダイヤルインすることができます。
ダイヤルアップ接続について詳しくは、「リモート (モデム) アクセスとサーバーのトポロジー」を参照してください。
LAN では、Lotus Domino は、TCP/IP および IPX./SPX プロトコルスイートと、下位トランスポートの IP、IPX、NetBEUI 上の NetBIOS に対応しています。NetBIOS 接続を実行するには、Notes Client と Domino Server の両方が同じ下位トランスポートを使用する必要があります。
サポートされている各オペレーティングシステムに対して、Lotus Domino でどのプロトコルが対応しているかについて詳しくは、『Notes/Domino 6 リリース情報』を参照してください。
Notes ネットワークポート サーバーのセットアッププログラムでは、オペレーティングシステムの現在の構成に基づいて Notes ネットワークポートのリストが提供されます。リストに表示されたポート以外のポートを Domino Server で使用する場合には、セットアップ中にこのリストを編集できます。
ネットワークプロトコルはそれぞれがメモリと処理リソースを消費するため、ポートの一部を除外したほうがいい場合もあります。ポートを除外するときは、関連するプロトコルソフトウェアを後でシステムから削除します。
TCP/IP と NetBIOS では、複数のネットワークインターフェースカード (NIC) をインストールして、各プロトコルで追加の Notes ネットワークポートを有効にすることもできます。その場合は、NOTES.INI ファイルを使用して、各ポートを別の IP アドレスか NetBIOS LANA 番号にバインドします。
詳しくは、「サーバーにネットワークポートを追加する」の項目を参照してください。
Notes 名前付きネットワーク ネットワークを計画する際には、Notes 名前付きネットワークも検討してください。Notes 名前付きネットワーク (NNN) は、共通の LAN プロトコルとネットワークパス経由で直接接続可能なサーバーの集まりです。たとえば、あるロケーションの TCP/IP 上で実行されるサーバーのグループが考えられます。同じ NNN 上のサーバー間では、自動的にメールが配信されます。一方、別々の NNN にあるサーバー間でメールを配信するには、接続文書が必要です。
サーバー文書を設定する際には、各サーバーを正しい NNN に割り当てるようにしてください。Lotus Domino では、同じ NNN 内のサーバー同士は常時接続されているものとみなされます。誤ってリモートサーバーを NNN 内に配置すると、サーバーからリモートの LAN にダイヤルアップしなければならず、メールの配信が大幅に遅れる恐れがあります。また、各ポートの [Notes ネットワーク] フィールドに入力できるのは 1 つの NNN 名だけです。2 つの NNN 名を指定することはできません。
Notes ユーザーが [データベースを開く] ダイアログボックスを使用する際、NNN が関連します。ユーザーが [その他] を選択してサーバーのリストを表示すると、ユーザーのホームサーバーの NNN にあるサーバーが表示されます。この NNN は、Notes Client がホームサーバーとの通信に使用するポートに設定されている NNN です。また、ユーザーがデータベースリンクまたは文書リンクをクリックした場合、ホームサーバーの NNN にあるサーバーにそのデータベースのレプリカがあれば、ユーザーはこのレプリカに接続できます。
メモ あるサーバーが同じプロトコルで 2 つの NNN に割り当てられている場合、たとえば、サーバーに TCP/IP 用の Notes ネットワークポートが 2 つある場合などは、このサーバーに接続している Notes Client または Domino Server は、サーバー文書に最初にリストされているポートの NNN を使用します。
関連項目