モニタリング


Domino SNMP Agent
Domino SNMP Agent では、業界標準の SNMP を使用するサードパーティ製管理ステーションから Domino Server の各側面を管理することによって、Domino のモニターおよび制御の機能を強化します。Domino SNMP Agent には次が含まれています。
Domino SNMP Agent の主な機能 
Domino ANMP Agent は、次を提供します。
Domino SNMP Agent は SNMP バージョン 1 をサポートしています。

MIB からの帯域外サーバーステータス
Domino SNMP Agent は、IPC を使用する Domino SNMP Agent サーバーアドインタスクからサーバーのステータスを常に間接的にモニターし、サーバーが稼働しているか停止しているかを判別します。Domino SNMP Agent は、Lotus Notes の API アプリケーションではなく、ステータス情報をすべて帯域外で収集します。

SNMP での Domino Server の制御
SNMP では、次の 3 つの管理機能を実行できます。


セキュリティの観点から、これらの機能は、デフォルトで使用不能になっています。各機能はサーバーごとに設定する必要があります。

サーバーステータスのリアルタイム警告
Domino SNMP Agent は、サーバーのステータスを常時モニターしています。ステータスの変化は、SNMP トラップとして送信されます。サーバーステータスの次の 3 つの事項がリアルタイムで警告されることによって、サーバーが稼動しているか停止しているかのモニター機能は大幅に強化されています。

メモ 上記トラップはすべて、ジェネリック番号が 6 です。

この状態以外では、サーバーが意図的に無効にされたかが最も重要です。意図的であるとわかっている場合、定期点検中のサポート要員を呼び出すというような事態を避けることができます。

サーバーの状態を判別するには、LNSNMP とその Domino Server アドインタスク (まず QuerySet Handler、それがなければ Event Interceptor) の間のパルスを使用します。トラップ 13 または 16 が発生するのは、LNSNMP が SNMP アドインタスクと通信して、サーバーが稼働していることを最初に判別した場合だけです。サーバーの起動に問題がある場合は、トラップが発生しません。トラップ 16 が発生するのは、トラップ 13 の条件が継続して発生している (サーバーが応答しない) 場合です。言い換えると、トラップ 16 が発生する前にはトラップ 13 が発生します。

SNMP トラップとしての Domino イベントの送信
Domino イベントの送信は、リアルタイム警告とよく似ています。SNMP トラップは、Domino が Event サーバータスクを使用して生成するとすぐに、リアルタイムで送信されます。統計モニターは、Domino が Collector サーバータスクを使用して一定間隔で生成するので、厳密にはリアルタイムではありません。これらのイベントを Domino ドメイン全体で統合できることが、Domino SNMP Agent の 1 つの利点です。

Domino イベントのテキストメッセージには、いくつかの情報項目があり、それに付いているラベルは次のとおりです。


種類コードは数値であり、Domino Event Monitor に表示される各イベントタイプに対応します。
重要度コードは数値であり、Domino Event Monitor に表示されるそれぞれの重要度イベントに対応します。
MIB からの Domino 統計
Domino 統計の多くは SNMP を使用して入手できます。文字列「--<<」で始まる、Domino MIB のコメントを調べることによって、どの MIB オブジェクトが Domino 統計から直接作成されたかを知ることができます。

SNMP セキュリティ
SNMP バージョン 1 は、安全なプロトコルとは言えません。SNMP のネイティブセキュリティは、コミュニティ名と IP アドレスしか使用していません。セキュリティ担当者とともに、すべてのサイトの Domino SNMP Agent の導入形態をレビューする必要があります。ただし、Domino SNMP Agent の制御機能は、セキュリティ上の大きな危険は及ぼしません (たとえば、コンソールやデータベースへのアクセスには影響しません)。

関連項目