モニタリング

Web Mail Workload
Web Mail Workload は、アクティブな Web メールユーザーがブラウザを使用して Notes メールを送信、取得、削除するのをシミュレートします。このスクリプトには平均して 15 分の待機時間が含まれているため、平均的なユーザーは、1 時間あたり最大で 4 回このテストを実行できます。スクリプトを繰り返すたびに、POP3 メールメッセージがチェックおよび取得されます。メッセージの送信時、各ユーザーは、NumMessageRecipients 変数で指定されているユーザー数に対して、15 分に 1 回以下の頻度でメールメッセージを送信します。各シミュレーションユーザーが送信したメッセージは、SUT 上の他のシミュレーションユーザーのメールデータベースに配信されます。

測定基準
このテストでは、次の測定結果が得られます。


結果として得られた 1 台の Web メールサーバー容量測定基準は、サポートできたユーザーの最大数です。これは、平均ユーザー応答時間が低下して許容できなくなる直前の値です。

テストスクリプトのコードを確認するには、「Web Mail Workload スクリプト」を参照してください。

ハードウェアについての考察
次は SUT、および一部のテストで SUT からメールを受信するシステムのハードディスク要件です。
最初のディスク要件Domino 6 では、ユーザーあたり SUT 上に約 13 MB (メールデータベース)。Domino R5 では約 5.5 MB。
以降のディスク要件テスト中、1 時間あたり 1 MB ずつ増加。(この値はユーザー数には関係しません。)

1 時間あたり 100 KB ずつ増加 (NOTES.INI ファイルの NthIteration 設定の値の影響を受けます)。

データベースあたりのデータ増加率は、ユーザー数とメールを送受信する受信者数によって異なります。

Web Mail Workload を実行するためのヒント
1 次のサーバーコマンドを使用します。
コマンド説明
Show TasksDatabase Server タスク (Notes Client) または HTTP タスク (Web ユーザー) を表示します。
Show Stat Mailメッセージカウンタをモニターします。
Show Stat Domino.Requests.*メッセージカウンタをモニターします。
2 Domino server コンソールで認証エラーが発生した場合は、SUT 上の Domino ディレクトリにある各ユーザーのユーザー文書の [HTTP] フィールドで指定されているパスワードを確認し、必要な場合は Domino ディレクトリを編集します。

3 さらに配信情報を表示するには、SUT コンソールから次のコマンドを実行します。


4 メールデータベースのデータベースプロパティを確認します。 5 サーバー文書の [インターネットプロトコル] - [HTTP] タブで、次のフィールドに必要な情報を設定します。
フィールドアクション
次の主なアクティビティに基づいて、HTTP パフォーマンスの最適化を行う[詳細 (カスタム)] を選択し、HTTP スレッドの数を表示および変更します。
最大スレッド数10 Web メールユーザーごとにアクティブなスレッドを 1 つ指定します。
6 管理者が Domino ディレクトリの [管理者] アクセス権があることを確認します。

7 認証

Web Mail Workload を実行する
1 Web Mail Initialization Workload を実行する手順が完了していることを確認します。

Web Mail Initialization Workload の実行については、「Web Mail Initialization workload」を参照してください。

2 Create NotesBench Mail Person Documents エージェントを実行して、任意の数のユーザー文書を Domino ディレクトリに作成します。

3 Domino Administrator クライアントで Server.Load を開始します。

4 [Test Type] フィールドで [Built-in] を選択し、リストから [Web Mail Initialization Workload] を選択します。

5 [Script Variables] タブをクリックし、次の表の値を入力します。
変数アクション
HTTPHostDomino Web サーバーの TCP/IP アドレスまたはホスト名を入力します。
nb_dbdirNotes データディレクトリと関連するデータベースディレクトリを入力します。推奨値は mail\ です。
WebPreferencesOff設定がオフであることを確認します。オンの場合、スクリプトはメールデータベース自身をメールデータベースの所有者として設定します。
6 [Test Parameters] タブをクリックします。複数のクライアントからテストを実行する場合、それぞれのクライアントからテストを実行するたびに [Starting Thread No] パラメータ値を増分します。

7 (省略可能) 停止条件を設定するために [Stop Conditions] タブをクリックします。

8 [実行] をクリックします。

9 (省略可能) モニターする測定基準を選択します。

10 (省略可能) [Server to receive console commands] フィールドに SUT 名を入力します。

11 [Start Test] をクリックします。

関連項目