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サーバー設定文書を作成する
サーバー設定文書を使うと複数の Domino Server のメール配信を一度に設定できます。サーバー設定文書には Notes 配信と SMTP 配信の両方に影響する設定が含まれています。システム管理者は、単一のサーバー設定文書を次の項目に対して作成できます。 [すべてのサーバーのデフォルトの設定として使用] フィールドを選択するか、[グループ/サーバー名] フィールドにワイルドカード (*) を入力して、Domino ドメインのすべてのサーバーに対してデフォルトとして機能するようサーバー設定文書を指定できます。デフォルトのサーバー設定文書を使うと、1 つの文書を編集するだけで Domino ドメイン全体の設定を変更できるため、システム管理が簡単になり、時間を節約できます。

個々の設定値はサーバー設定文書に含まれるサーバーすべてに適用されます。したがって、特定のサーバーに別の設定を適用するにはサーバー設定文書が複数必要です。たとえば、Domino ドメインに地理的に離れた 3 つのロケーションが含まれている場合は、ロケーションごとにサーバー設定文書が必要になります。この場合、特定のロケーションの全サーバーを含むグループを作成し、ロケーションを示すグループ名を付けることができます。

グループに含まれる 1 台のサーバーに制限を加えるには、そのサーバー専用のサーバー設定文書を作成します。たとえば、一部のサーバーのグループか全サーバーを対象にしたサーバー設定文書があるとします。組織の管理職はそれぞれ独自のメールサーバーを持っており、個々に設定が必要です。特定のサーバーのサーバー設定文書を作成する必要があります。サーバー設定文書が複数ある場合は、適用対象サーバーが最も限定されている文書が優先されます。

各サーバーは、そのサーバー専用の文書、サーバーが属するグループのグループ文書、デフォルトの文書の順にサーバー設定文書を調べます。同じサーバーが複数のグループに属するためグループの設定文書が複数ある場合の結果は不定です。たとえば、サーバー A がグループ 1 とグループ 2 の 2 つのグループに属するとします。サーバー A のサーバー設定文書を作成すると、サーバー A では、サーバー A のサーバー設定文書に設定されている設定値がすべて使われます。サーバー A のサーバー設定文書に定義されていない設定値があった場合は、グループ 1 とグループ 2 の設定文書でその設定値が検索されます。サーバー A の文書で定義されている設定値がグループ 1 とグループ 2 の文書で検索されることはありません。グループ 1 とグループ 2 の文書で検索しても未定義の設定値には、デフォルトの設定値が適用されます。

メモ サーバー設定文書のフィールドには IP アドレスではなく完全修飾ホスト名を使います。IP アドレスが機能して完全にサポートされていても、ホスト名を使うと、サブネットの変更によってサーバーの IP アドレスの変更が必要な場合もサーバーのエントリを変更する必要がありません。サーバーが参照されるインスタンスをすべて検索するために Domino ディレクトリ全体を検索する必要はなく、ドメインネームサービス (DNS) でサーバーのレコードを 1 度変更するだけです。

サーバー設定文書を作成するには
1 Domino Administrator で、[設定] タブをクリックし、[メッセージング] セクションを展開します。

2 [設定] を選びます。

3 [サーバー設定の追加] をクリックして新しいサーバー設定文書を作成します。

4 [基本] タブをクリックします。

5 次のフィールドに必要な情報を設定し、[保存して閉じる] をクリックします。
フィールド設定
すべてのサーバーのデフォルトの設定として使用[はい] チェックボックスをオンにすると、この文書は Domino ドメインのすべての Domino Sever の、デフォルトのサーバー設定文書として機能します。特定のサーバーまたはサーバーのグループに対して、追加のサーバー設定文書を Domino ディレクトリで作成すると、これらの文書の設定がデフォルトの文書の対応する設定を上書き変更します。
グループ/サーバー名このサーバー設定文書が適用される個々のサーバーまたはサーバーグループの名前を入力します。
関連項目