メールとディレクトリの移行
選択したユーザーに対して、まだ移行されていないメッセージだけが移行されます。Notes ID は作成されず、ユーザーのユーザー文書も変更されません。
たとえば、cc:Mail ユーザーの Mark Richards に対して Notes アカウントとメールファイルを作成したとします。その後、Mark が自分の cc:Mail メールボックスで追加のメールを受信する場合、受信したメッセージとフォルダを既存の Notes ファイルに移行する必要があります。このとき、Mark の Notes メッセージとフォルダは変更しないようにします。Mark の新しい cc:Mail メッセージは、[メールの変換のみ (Notes ユーザーですでにメールファイルが存在するとき)] オプションを使用して移行できます。
[メールの変換のみ] オプションを使えるのは、[有効なユーザー/グループ] リストでインポートに選択されたユーザーが、すでに Notes に存在する場合に限ります。さらに、移行された cc:Mail ユーザーに追加されたメールを変換する場合、ユーザーの cc:Mail 名は、ユーザー文書の [ユーザー名] フィールドで 2 次エントリでなければなりません。
このオプションが使用可能であると、他の移行オプションの設定にかかわらず、メール情報だけが移行ツールによって処理されます。
メモ [メールを変換する] と [メールの変換のみ] のオプションは、どちらか一方だけを指定できます。一方のオプションが選択されているときに他方のオプションを選択すると、エラーメッセージが表示されます。
既存のメールファイルに移行するためのアクセス権 メールを既存のメールファイルに移行するには、メールファイルの ACL で [管理者] のアクセス権を持たなければなりません。しかし、デフォルトでは、[管理者] のアクセスを持つのはメールファイルの所有者だけです。最初にユーザーを移行するときに、このユーザーの追加メールを移行するかどうかを考慮する必要があります。追加メールを移行するときは、デフォルトのアクセス権を変更します。
移行時にメールファイルのデフォルトのアクセス権を変更する方法について詳しくは、「メールファイルのアクセス制御リストにシステム管理者を追加する」の項目を参照してください。