ユーザーとサーバーの設定


Domino Administrator で詳細 Notes ユーザー登録を使用する
詳細登録は、基本登録に含まれているすべての設定をカバーしているだけではなく、管理者はここからデフォルト設定を変更して詳細設定をユーザーに適用することもできます。

メモ ユーザーをユーザー登録キューに追加すれば、キューからユーザーを選択して変更することによって、いつでもユーザー設定を変更できます。 また、キューから複数のユーザーを選択し変更すれば、複数のユーザーの設定を一度に変更できます。赤い X 印をクリックすると、いつでもユーザーの登録を取り消してフィールドをすべてクリアできます。

ホステッド環境
ホステッド環境で作業していてユーザーを登録する場合には、ユーザーの登録先のホステッドオーガニゼーションに対して作成された認証者を使用するようにしてください。 認証者とパスワードを使用している場合にも、サーバーベースの CA を使用している場合にも、この方法を使用してください。

Domino Administrator で詳細登録を使用するには
1 登録を開始する前に、次のアクセス権があることを確認します。

2 Domino Administrator で、[ユーザーとグループ] タブをクリックします。

3 サーバーペインで、動作元のサーバーを選択します。

4 [Domino ディレクトリ] を選択し [ユーザー] を選択します。

5 ツールペインで、[ユーザー] - [登録] をクリックします。

6 認証者のパスワードを入力して [OK] をクリックします。

メモ [認証者復旧情報の警告] ダイアログボックスが表示されます。ダイアログボックスの情報を確認し、チェックボックスを選択して [OK] をクリックします。

7 [詳細] をクリックします。

8 [基本] タブで、次のフィールドに必要な情報を設定します。
フィールド設定
登録サーバー登録サーバー (Domino ディレクトリが複製を行うまで、最初にユーザー文書を保存しておくサーバー) を変更するには、[登録サーバー] をクリックして、すべての新規ユーザーを登録するサーバーを選択し、[OK] をクリックします。[システム管理プリファレンス] で登録サーバーを定義しなかった場合は、次のいずれかのサーバーがデフォルトサーバーになります。
  • ローカルサーバー (Domino ディレクトリがある場合)
  • NOTES.INI ファイルの NewUserServer 設定で指定されているサーバー
  • システム管理サーバー
名、ミドルネーム、姓ユーザーの名前、姓、ミドルネームの頭文字 (必要な場合) を入力します。ユーザーの短縮名とインターネットアドレスは自動的に作成されます。短縮名とインターネットアドレスを変更するには、該当スペースをクリックして、別のテキストを入力します。
短縮名FirstInitialLastName 形式の短縮名は、ユーザー名を入力したときに自動的に作成されます。たとえば、John Smith の短縮名は JSmith になります。このフィールドは編集可能です。
パスワードユーザー ID のパスワード。
パスワードオプション[パスワードオプション] をクリックして、[パスワードクオリティスケール] でパスワードのレベルを設定します。デフォルトのレベルは 8 です。詳しくは、「パスワードクオリティスケールについて」を参照してください。

[インターネットパスワードの設定] チェックボックスをオンにして、インターネットユーザーに Domino Server への名前とパスワードでのアクセス権を付与し、ユーザー文書にインターネットパスワードを設定します。このフィールドは、メールの種類として [他のインターネット]、[POP]、[Domino Web Access]、または [IMAP] を選択すると、自動的に選択されます。

[Notes ID パスワードとインターネットパスワードを同期する] をクリックして、ユーザー文書のインターネットパスワードを Notes パスワードと同じにします。これは、Domino Web Access を使用して暗号化されたメールを読み取ったり、オフラインで作業するユーザーに必要です。

メールシステムクリックすると、ユーザーのメールの種類をデフォルトの Lotus Notes からインターネットベースのシステムまたは Domino Web アクセスに変更できます。
明示的ポリシー明示ポリシーを選択してこのユーザーに適用します。ポリシーについて詳しくは、「ポリシー」を参照してください。
ポリシーの一覧クリックすると、このユーザーに有効なポリシーの概要が表示されます。
ローミングを有効にするクリックすると、このユーザーのローミングが有効になります。その結果、[ローミング] タブが使用可能になります。
このユーザー用に Notes ID を作成クリックすると、登録プロセス中にこのユーザーの Notes ID が作成されます。
9 [メール] タブをクリックして、次のフィールドに必要な情報を設定します。Domino は、変更されていないすべてのフィールドに対してデフォルト値 (使用可能な場合) を使用します。
フィールド設定
メールシステム使用可能なメールの種類を選択し、関連フィールドに必要な情報を入力します。
  • [Lotus Notes] (デフォルト)
  • [他のインターネット]
  • [POP]
  • IMAP
  • Domino Web Access
  • [その他]
  • なし
[Lotus Notes]、[POP]、または [IMAP] を選択すると、インターネットアドレスが自動的に作成されます。

[他のインターネット]、[POP]、[IMAP] を選択すると、インターネットパスワードがデフォルトで設定されます。

[Domino Web Access] を選択した場合、表示されるダイアログボックスで [はい] をクリックすると、その他のユーザー設定項目を Domino Web Access のデフォルト値に変更できます。

[その他] か [他のインターネット] を選択した場合は、転送アドレスを入力します。このアドレスはユーザーの現行アドレスであり、ユーザーがメールの送信先として希望するアドレスです。たとえば、ユーザーが一時的に別の場所で作業をしていたり、別のメールシステムを使っている場合に、ユーザーは自分のメールをそのアドレスに転送できます。また、ユーザーが会社を辞める場合にも転送アドレスを残しておけば、古いアドレスに送信されたメールを新しい場所に転送できます。

メールサーバーユーザーのメールサーバー[システム管理プリファレンス] でメールサーバーを定義しなかった場合、Domino ディレクトリが含まれていれば、このサーバーは (デフォルトで) ローカルサーバーになり、Domino ディレクトリが含まれていないとシステム管理サーバーになります。
メールファイル名メールファイルのファイル名。デフォルトでは、パスとファイル名は mail\<firstinitial><first7charactersoflastname>.nsf になります。
即時に作成/バックグラウンドで作成次のいずれかを選択します。
  • [即時に作成] (デフォルト)
  • [Create file in background] - バックグラウンドでメールファイルを作成すると、システム管理プロセスがファイルを作成するので、ユーザー登録プロセスの時間を節約できます。
メールを変換する必要があるユーザーを移行する場合、このフィールドは自動的に [即時に作成] に設定されます。
メールファイルテンプレート使用可能なメールテンプレートのリストにあるメールテンプレート。テンプレートの説明を表示するには、テンプレートを選択して、[テンプレートについて] をクリックします。デフォルトはメール (6) (MAIL6.NTF) です。
全文索引の作成メールデータベースの全文索引を作成するには、このフィールドをクリックします。
メールファイルレプリカクリックすると [メールレプリカ作成オプション] ダイアログボックスが開きます。このダイアログボックスでは、メールファイルを複製するサーバーを選択できます。このオプションはクラスタサーバーのみに適用されます。
所有者のアクセス権メールファイル所有者のアクセス権リストからメールデータベースのユーザーに割り当てるアクセス制御リストのアクセスレベルを選択します。デフォルトでは、メールユーザーは自分のメールファイルに対して [文書の削除] 権限がある [編集者] アクセス権があります。他のユーザーはアクセスできません。このオプションを使用すると、メールユーザーやオーナーが自分のメールファイルを削除できないようになります。メールオーナーのアクセス権が [設計者] か [編集者] の場合、現在使用されている管理者 ID は、メールファイル ACL に [管理者] として追加されます。
メールデータベース割り当て設定このフィールドをクリックして使用可能にしたら、ユーザーのメールデータベースのサイズの上限 (最大 10GB) を指定します。
警告限界値の設定ユーザーのメールデータベースがある一定のサイズに達したら警告を生成するには、このフィールドをクリックして、警告サイズ (最大 10GB) を入力します。
10 [アドレス] タブをクリックして、次のフィールドに必要な情報を設定します。Domino は、変更されていないすべてのフィールドに対してデフォルト値 (使用可能な場合) を使用します。
フィールド設定
インターネットアドレスこのユーザーに割り当てられているインターネットの電子メールアドレス。
インターネットドメインインターネットアドレスに使用する Acme.com などのドメイン。
アドレス名の形式インターネットアドレスの形式。デフォルトの形式は、セパレータなしの FirstNameLastName@Internet domain です。例 : RobinRutherford@Acme.com
セパレータインターネットアドレスの名前とイニシャルの間に挿入される文字。デフォルトは [なし] です。
11 [ID 情報] タブをクリックして、次のフィールドに必要な情報を設定します。Domino は、変更されていないすべてのフィールドに対してデフォルト値 (使用可能な場合) を使用します。
フィールド設定
このユーザー用に Notes ID を作成クリックすると、このユーザーの Notes ID が作成されます。
認証者名リストこのユーザーに対して Notes ユーザー ID を作成しない場合、登録時にユーザー名を作成する際使用する認証者 ID を選択します。

このフィールドは、[新規ユーザーの Notes ID を作成] チェックボックスがオフの場合に表示されます。

ホステッド環境で、ホステッドオーガニゼーションにユーザーを登録する場合は、該当するホステッドオーガニゼーションに対して作成された認証者でユーザーを登録してください。

CA プロセスを使用クリックすると、Lotus Domino 6 サーバーベースの認証機関 (CA) を使用してこのユーザーが登録されます。Lotus Domino 6 CA を使用する場合は、ユーザー登録プロセスを完了するのに認証者 ID とパスワードは必要ありません。

ホステッド環境で、ホステッドオーガニゼーションにユーザーを登録する場合は、該当するホステッドオーガニゼーションに対して作成された認証者でユーザーを登録してください。

このフィールドは、[Notes ID を作成する] チェックボックスがオンになっている場合に表示されます。

認証者 IDサーバーベースの CA の代わりに認証者の ID とパスワードを使用する場合は、これをクリックします。別の認証者 ID に変更するには、[認証者 ID] をクリックして新しい ID を選択し、パスワードを入力して [OK] をクリックします

ホステッド環境で、ホステッドオーガニゼーションにユーザーを登録する場合は、該当するホステッドオーガニゼーションに対して作成された認証者でユーザーを登録してください。

このフィールドは、[Notes ID を作成する] チェックボックスがオンになっている場合に表示されます。

[セキュリティの種類][アメリカ・カナダのみ] または [インターナショナル] のどちらかを選択します。セキュリティのタイプは作成される ID ファイルのタイプを決定し、メールを送受信するときや、データを暗号化するときの暗号化に影響を与えます。2 つのうち [アメリカ・カナダのみ] のほうが強力です。

このフィールドは、[Notes ID を作成する] チェックボックスがオンになっている場合に表示されます。

証明書の有効期限ユーザー ID の有効期限を入力します。デフォルトは、現在日付から 2 年間です。

このフィールドは、[Notes ID を作成する] チェックボックスがオンになっている場合に表示されます。

ユーザー ID の保存場所次のいずれかを選択します。
  • [Domino ディレクトリ] (デフォルト)。ID ファイルは、ユーザーのユーザー文書に添付ファイルとして保存されます。
  • [ファイル] (デフォルト: <datadirectory>\ids\people\user.id)[ID ファイルの設定] をクリックして、パスを変更します
  • [メールファイル]。このオプションは、Domino Web Access と併用した場合にのみ使用可能で、Notes ユーザーが Domino Web Access を使用しながら、暗号化されたメールを読み取ることができるようにします。
このフィールドは、[Notes ID を作成する] チェックボックスがオンになっている場合に表示されます。
12 (省略可能) ユーザーを既存のグループに追加するには、次の手順に従います。

グループへのユーザーの追加について詳しくは、「グループにメンバーを追加する」を参照してください。

13 (省略可能) ユーザーのローミング機能を有効にした場合は、[ローミング] タブをクリックし、次のフィールドを設定します。[基本] タブで [ローミングを有効にする] と [Notes ID を作成する] をクリックしなかった場合はこれらのフィールドは表示されません。Domino は、変更されていないすべてのフィールドに対してデフォルト値 (使用可能な場合) を使用します。
フィールド設定
メールサーバーローミングユーザーファイルを置くクリックすると、ユーザーのローミング情報がメール用のサーバーに格納されます。
ローミングサーバー[Roaming Server] をクリックして [ローミングユーザーのファイルサーバーの選択] ダイアログボックスを開きます。このダイアログボックスには、ユーザーのローミング情報を格納するサーバーを指定します。[メールサーバーにローミングユーザーファイルを置く] を選択した場合、ローミングサーバーはデフォルトによりユーザーのメールサーバーになります。
パーソナルローミングフォルダユーザーのローミング情報を含むサブディレクトリ。デフォルトでは、これは指定したサブフォルダの形式に基づくものですが、それをカスタマイズすることも可能です。
サブフォルダ名の形式ローミングサーバーのローミング用サブディレクトリの命名方法。これによって各ユーザーのデフォルトの個人ローミングフォルダが決定されます。
直ちにローミングファイルの作成/バックグラウンドでローミングファイルの作成次のどちらかを選択します。
  • [即時に作成] - [デフォルト]。
  • [バックグラウンドでローミングファイルの作成] - クリックすると、次にシステム管理プロセスを実行するときにユーザーのローミングファイルが作成されます。バックグラウンドでローミングファイルを作成すると、システム管理プロセスがファイルを作成するので、ユーザー登録プロセスで時間を節約できます
クリーンアップオプションローミングユーザークライアントに対し、次のいずれかのクリーンアップオプションを選択します。なお、クリーンアップは、複数のユーザーで使用するようにインストールおよび構成されたクライアントでしか実行されません。
  • [クリーンアップしない] (デフォルト)-- ユーザーのローミング先の Notes Client クライアントからローミングユーザーデータを削除しません。
  • [定期的に削除]-- [クリーンアップ間隔] フィールドを有効にします。このフィールドでは、ローミングユーザーデータを Notes Client クライアントから削除する前に経過すべき日数を指定します。
  • [Notes をシャットダウンして削除]-- Notes をシャットダウンするとただちにローミングユーザーデータを Notes Client クライアントから削除します。
  • [ユーザー確認] - クライアントを終了する際に、個人ファイルをクリーンアップするかどうかを尋ねるプロンプトを表示します。ユーザーが [はい] を選択すると、そのクライアントのデータディレクトリが削除されます。[いいえ] を選択すると、次回もデータを削除するかどうかを尋ねるプロンプトをクライアントに表示するかどうかが尋ねられます。[いいえ] を選択すると、プロンプトは次回から表示されなくなります。[はい] を選択すると、次回クライアントを終了したときに、プロンプトがユーザーに再度表示されます。
ローミングレプリカこのボタンをクリックして [ローミングファイルのレプリカ作成オプション] ダイアログボックスを開きます。このダイアログボックスでは、ユーザーのローミングファイルを複製するサーバーを指定できます。このオプションはクラスタサーバーのみに適用されます。
14 [その他] タブをクリックして、次のフィールドに必要な情報を設定します。Domino は、変更されていないすべてのフィールドに対してデフォルト値 (使用可能な場合) を使用します。
フィールド設定
セットアッププロフィール割り当てる R5 ユーザーセットアッププロフィールの名前。

メモ ポリシーを使用している場合、ユーザーセットアッププロフィールは使用できません。

独自の組織単位名前が同じで、同じ認証者 ID で認証されている 2 人のユーザーを区別する語句。
ロケーションユーザーの所属部署や勤務地。
ローカル管理者Domino ディレクトリに対して [作成者] のアクセス権を持ち、[UserModifier] ロールを持っていないユーザーの名前。この設定によって、ローカル管理者はユーザー文書を編集できます。
備考ユーザーの登録に関連したユーザーについての備考。
ユーザー名の別名言語ユーザー名の別名言語の選択肢。このユーザーの登録に使用される認証者 ID には、ユーザー名の別名言語 (ここに表示される) が含まれていなければなりません。

詳しくは、「ユーザー名の別名言語とユーザー名の別名を追加する」を参照してください。

ユーザー名の別名ユーザーの別名。このユーザーの登録に使用される認証者 ID には、ユーザー名の別名言語 (ここに表示される) が含まれていなければなりません。
組織単位の別名名前が同じで、同じ認証者 ID で認証されている 2 人のユーザーを区別する語句。このユーザーの登録に使用される認証者 ID は、別言語を含んでいる必要があります。
優先言語ユーザーの優先言語、つまりユーザーが使用を望む言語を選択します。
Windows ユーザーオプションクリックすると、Windows NT または Windows 2000 のユーザーオプションを設定できます。これによって、[Windows NT/2000 にユーザーを追加] ダイアログボックスが開き、ユーザーを Windows NT または Windows 2000 の Active Directory、あるいはその両方に追加するかどうかを指定できます。ユーザーの Windows アカウント名を入力し、ユーザーを追加する Windows NT/2000 グループの名前を選択します。
15 緑のチェックマークをクリックします。[登録状況] ビュー (ユーザー登録キュー) にユーザー名が表示されます。

16 [登録] をクリックし、[終了] をクリックします。

関連項目