セキュリティ


ACL のデフォルトエントリ
新しいデータベースの場合、ACL にデフォルトで次のエントリが入ります。
デフォルトの ACL エントリの中で、[Anonymous] と [データベース作成者のユーザー名] は、ACL 内でユーザーとして定義されるエントリです。

[Anonymous] と [-Default-] は、データベースに固有なエントリであり、Domino ディレクトリ内のエントリと関連がありません。たとえば、[LocalDomainServers] は、Domino ディレクトリ内で自動的に作成され、データベースの作成時に ACL に追加されます。[Anonymous] は、データベースの作成時にのみ、ACL エントリとして作成されます。

-Default-
単独かグループ単位で、またはワイルドカードを使って別のアクセスレベルが割り当てられていない場合、ユーザーやサーバーには、[-Default-] エントリに割り当てられたアクセス権が適用されます。また、データベース ACL に [Anonymous] エントリが含まれていない場合、そのデータベースに匿名でアクセスするユーザーは [- Default -] のアクセスレベルを取得します。[-Default-] のデフォルトのアクセス権は、データベーステンプレートの設計に依存するので、テンプレートによって異なります。

[-Default-] エントリに割り当てるアクセスレベルは、そのデータベースに必要なセキュリティレベルによって異なります。データベースにアクセスできるユーザーを一部のユーザーに限定する場合は、[なし] を選択します。データベースを一般ユーザーに公開する場合は、[作成者] か [読者] のアクセス権を選択します。[-Default-] エントリのユーザーの種類は、[指定なし] にします。

ACL から [-Default-] エントリを削除することはできません。

Anonymous
サーバーで認証されていないインターネットユーザーや Notes ユーザーには、データベースに対する [Anonymous] のアクセス権が与えられます。

すべてのデータベーステンプレート (.NTF ファイル) に対する [Anonymous] の ACL エントリは、デフォルトでは [読者] のアクセスレベルを持ちます。そのため、ユーザーやサーバーは、テンプレートに基づいて .NSF ファイルの作成や更新を実行する際、そのテンプレートから読み込みを正常に実行できます。

データベースファイル (.NSF ファイル) に対する [Anonymous] の ACL エントリは、デフォルトでは [なし] のアクセス権になります。

詳しくは、「ACL に受け入れ可能なエントリ」の項目を参照してください。

データベース作成者のユーザー名
データベース作成者のユーザー名は、データベースを作成したユーザーの階層名です。データベース作成者のデフォルトのアクセス権は [管理者] です。作成者は通常、[管理者] アクセス権を持つか、データベースに対する [設計者] のアクセス権が与えられます。

LocalDomainServers
[LocalDomainServers] グループには、データベースがあるサーバーと同じドメインにあるサーバーがリストされます。デフォルトでは、Domino ディレクトリごとにこのグループが存在します。データベースを新規作成すると、[LocalDomainServers] にはデフォルトで [管理者] のアクセス権が与えられます。このグループは、ローカルドメイン全体にデータベースの設計変更を複製できるように、[設計者] 以上のアクセス権を持つ必要があります。通常、このグループには [OtherDomainServers] グループより高いレベルのアクセス権を与えます。

OtherDomainServers
[OtherDomainServers] グループには、データベースがあるサーバーのドメインの外部にあるサーバーがリストされます。デフォルトでは、Domino ディレクトリごとにこのグループが存在します。データベースを新規作成すると、[OtherDomainServers] にはデフォルトで [なし] のアクセス権が与えられます。

関連項目