インストール

サーバーのサイレントインストールを使用して Windows システム上に Domino をインストールする
インストールプロセス中に介入することなくローカルまたはリモートサーバーをインストールするには、Domino Server のサイレントインストールを使用します。インストールをモニターしたり、一般的なインストールダイアログボックスから追加の入力をしたりする必要はありません。

Domino Server のサイレントインストールを Windows システム上で実行する前に、次のことを実行します。

Win32 システム上でのサーバーのサイレントインストール
サーバーのサイレントインストールの実行には、2 つのステップがあります。

1 応答ファイルを作成するか、記録します。このファイルには、インストール設定情報が含まれています。

2 応答ファイルを参照して [再生モード] でインストールを実行します。

サイレントサーバーインストール用に応答ファイルを作成する
一般的な (非サイレントの) インストールでは、インストール中にユーザーが入力するためのダイアログボックスを使用します。サイレント (自動化された) サーバーインストールでは、InstallShield Silent 応答ファイル (*.iss) から入力情報を受信するので、ユーザーが入力をプロンプト指示されることはありません。この応答ファイルは、データエントリを含むセクションから成るプレーンテキストファイルです。ファイル形式は、*.ini ファイルに類似しています。ISS 応答ファイルを手動で作成するか、サーバーインストールを記録して、応答ファイルに保存できます。

応答ファイルを記録する
次に示すようにコマンドラインパラメータ -r を指定してサーバーインストールを実行します。


InstallShield は、ファイル SETUP.ISS のインストール選択を記録して、ファイルをフォルダ C:\WINNT に配置します。インストーラーのダイアログボックス機能は、-r スイッチを指定して SETUP.EXE を実行すると、値を SETUP.ISS に書き込むように設計されています。

Lotus Domino 用のサンプル応答ファイル
自分自身の応答ファイルを作成する場合は、ガイドとして次のサンプル応答ファイルを使用してください。

# This is a sample response file for Lotus Domino

# All response files begin with a silent header.The silent header allows

# InstallShield to identify the file as a legitimate response file.It

# also helps to verify that the file corresponds to an setup created

# with the proper version of InstallShield.

[InstallShield Silent]

# The Version=v5.00.000 line indicates the version of the InstallShield

# Silent response file, not the version of InstallShield.

# Always use v5.00.000

Version=v5.00.000

File=Response File

# The application header is the second block of information in the

# response file, immediately following the silent header.The

# application header identifies the product being installed.

[Application]

Name=Domino

Version=6.0

Company=Lotus

Lang=0009

# Any global settings used by the installer appear here.

[File Transfer]

OverwriteReadOnly=NoToAll

# The next block of information is the dialog box sequence.

# The dialog box sequence section lists all dialog boxes you would need to

# use in a normal setup (including custom dialog boxes), in the order in

# which they would appear.

[DlgOrder]

Count=7

Dlg0=SdWelcome-0

Dlg1=SdLicense-0

Dlg2=SdRegisterUser-0

Dlg3=SdAskDestPath-0

Dlg4=SdSetupType-0

Dlg5=SdSelectFolder-0

Dlg6=SdFinishReboot-0

# The last block of information is the dialog box data.This

# is a collection of sections containing the values returned by each dialog

# box identified in the dialog box sequence section.Each dialog box has

# its own section.The values listed are the same values that the

# dialog box returns in a normal, user input-driven setup.

# SdWelcome is the initial dialog box that is displayed.

[SdWelcome-0]

Result=1

# SdLicense is the dialog box that displays the license agreement.

[SdLicense-0]

Result=1

# SdRegisterUser is the dialog box that displays information about the user

# installing Domino.

# It is only used for display.

[SdRegisterUser-0]

szName=Jane Doe

szCompany=IBM

Result=1

# SdAskDestPath is the dialog box which prompts for the path to install

# Domino to.

# szDir is the location of the Program Files.

# szDir1 is the location of the DataFiles.

# gUpgrade=0 for clean installs and =1 for upgrades.

[SdAskDestPath-0]

szDir=C:\Lotus\Domino

szDir1=C:\Lotus\Domino\Data

gUpgrade=0

Result=1

# SdSetypType is the dialog box which prompts for the install type.

# szSetupType can be one of the following values, which correspondes to a

# radio button in this dialog

# Domino Utility Server

# Domino Messaging Server

# Domino Enterprise Server

[SdSetupType-0]

szSetupType=Domino Messaging Server

bCustomize=0

Result=1

# SdSelectFolder is the dialog box which prompts for the menu item name

# that is used on the Program Files menu.

# szFolder is the value used.

[SdSelectFolder-0]

szFolder=Lotus Applications

Result=1

# SdFinishReboot is the last dialog box displayed after the install has

# finished.

# BootOption controls wether or not the machine reboots after the install

# has finished.

# the bOpt1 and bOpt2 items are not used.

[SdFinishReboot-0]

Result=1

BootOption=0

サーバーのサイレントインストールを Win32 システム上で実行する
Lotus Domino のインストールを自動化するために応答ファイルを作成するには、コマンドラインパラメータを SETUP.EXE に渡す必要があります。コマンドラインパラメータは、手順 2 の表にリストされ、説明されています。

応答ファイルが作成されると、Domino Server のサイレントインストールを実行します。

1 SETUP.EXE ファイルを含むフォルダにファイル SETUP.ISS をコピーします。

2 次の表に示すコマンドラインパラメータのいずれかを指定して、サーバーインストールを起動します。
パラメータ説明および例
-s基本のサイレントサーバーインストールを実行します。

たとえば、setup.exe -s。

メモ -s と -f1 を併用するか、または -s を単独で使用して、サイレントインストールを実行できます。

-r応答ファイルのレコード。使用できるインストーラー選択のすべてです。デフォルトでは、応答ファイルは Windows ディレクトリに保管された SETUP.ISS です。

たとえば、setup.exe -r。

メモ -r と -f1 を併用するか、または -r を単独で使用して、応答ファイルを記録できます。

-pbインストール中にプログレスバーを表示するには、-pb スイッチを使用します。

たとえば、setup.exe -pb -s。

-f1代替ロケーションおよび応答ファイル名 (.iss ファイル) を指定するには、-f1 スイッチを使用します。このスイッチを使用すると、応答ファイルは、<path\ResponseFile> によって指定されたフォルダ/ファイルから読み込まれます。

たとえば、setup.exe -s -f1<path\ResponseFile>。

-f2サイレントインストールによって作成されたログファイルの代替ロケーションおよび名前を指定します。デフォルトでは、ファ

イル SETUP.LOG が SETUP.EXE のディレクトリと同じディレクトリに作成および保管されます。

たとえば、setup.exe -s -f2<path/LogFile.Log>。

SMSサイレントインストール完了前にネットワーク接続およびファイル SETUP.EXE が閉じないようにするには、スイッチ SMS を使用します。SMS スイッチはネットワークを介して Windows NT サーバーから起動されたインストールシステムとともに機能します。SMS は、大文字と小文字を区別するスイッチであり、大文字のみで入力する必要があります。
ログファイル
プログレスバーを除けば、サーバーのサイレントインストール中に表示されるメッセージはありません。代わりにログファイル SETUP.LOG が、インストール情報とエラーメッセージ (セットアップが成功したかどうかを含む) を取り込みます。SETUP.LOG のデフォルトの場所は、応答ファイル SETUP.ISS と同じ場所です。SETUP.LOG を調べれば、インストール結果を判別できます。

SETUP.LOG には、次の 3 つのセクションが含まれています。

関連項目