セキュリティ
管理者のアクセス権は、階層的に付与されます。権限の階層は、次のようになります。
管理者のアクセス権を制限するには 1 Domino Administrator で、[設定] タブをクリックし、サーバー文書を開きます。
2 [セキュリティ] タブをクリックします。
3 [管理者] セクションで、次のフィールドに必要な情報を設定し、文書を保存します。
メモ [管理者] フィールド以外の全フィールドのデフォルト値は空白であり、そのようなアクセス権を誰も持っていないことを意味します。
この管理者は、サーバーの動作に影響を与えるコマンドを発行することはできません。
コマンドの種類と範囲は、サーバーのオペレーティングシステムにより異なります。たとえば、Domino Server が NT サーバーの場合、この管理者はシステムコマンドレベルのプロンプトで NT のコマンドを発行できます。それと同様に、UNIX サーバーの管理者は UNIX コマンドを発行できます。
メモ この機能では、Domino Server コントローラをサーバーマシンで実行する必要があります。詳しくは、「Domino システム管理ツールの設定と使用」の章の「サーバーコントローラと Domino コンソール」の項目を参照してください。
たとえば、限定システムアドミニストレーターに UNIX の印刷キューを管理させる場合もあります。その場合は、印刷キュー管理用の UNIX コマンドをこのフィールドに入力します。[限定システムアドミニストレーター] フィールドに入力した名前のユーザーがアクセスできるのは、このフィールドにリストされるコマンドだけです。
フルアクセスアドミニストレーター フルアクセスアドミニストレーターは、サーバーに対して最上位レベルの管理権限です。フルアクセスアドミニストレーターの場合は、Notes Client をサーバー上でローカルに実行する必要がありません。この機能を使用すると、データベース ACL の管理者だけが組織を離れた場合に発生する問題など、アクセス制御に関する問題点を解決できます。
フルアクセスアドミニストレーターには、次の権限があります。
メモ フルアクセスアドミニストレーターは、暗号化されているデータへのアクセスを許可しません。パブリックキーを使って暗号化されている文書の暗号化解除には、指定のユーザーのプライベートキーが必要です。同様に、シークレットキーを使って暗号化されている文書の暗号化解除には、シークレットキーが必要です。
管理者が Domino Administrator でフルアドミニストレーションモードを有効にすると、そのモードは Domino Designer と Lotus Notes Client でも有効になります。フルアドミニストレーターアクセスが有効である場合、ウィンドウのタイトル、タブのタイトル、およびステータスバーにもそれが反映されます。
ユーザーがフルアクセスアドミニストレーターモードに切り替えても、サーバー文書内にリストされていなければ、フルアクセス権を持つことを拒否されます。その場合は、ステータスバーとサーバーコンソールにメッセージが出力されます。クライアントはフルアクセスモードになりますが、ユーザーは該当するサーバーに対してフルアドミニストレーターアクセス権を持ちません。ユーザーがサーバーを切り換えようとすると、新しいサーバーのサーバー文書に照らしてそのユーザーのアクセス権がチェックされます。
フルアクセスアドミニストレーター機能を無効にする NOTES.INI ファイル内で SECURE_DISABLE_FULLADMIN = 1 と設定すると、[フルアクセスアドミニストレーター] フィールドを無効にすることができます。この設定により、フルアクセスアドミニストレーター権限が無効になり、サーバー文書内の該当フィールドにリストされているすべての名前が無効になります。NOTES.INI ファイル内のこのパラメータは、サーバーに物理的にアクセスしてそのサーバーの NOTES.INI ファイルを編集できるユーザーしか設定することができません。このパラメータは、サーバーコンソールやリモートコンソールを使って設定したり、サーバー文書内で設定することはできません。
フルアクセスアドミニストレーター機能を管理するためのオプション フルアクセスアドミニストレーター権限は、次のようないくつかの方法で付与することができます。