ディレクトリサービス


拡張 ACL:例 2
Acme 社は、 Domino ドメインを 1 つ使用しています。Domino ディレクトリ内のディレクトリ名階層は、組織 O=Acme とその下の 2 つの組織単位 OU=Sales と OU=Engineering で構成されています。Acme Domino ディレクトリには、次の 3 つの管理者グループが含まれています。 セキュリティ上の目標

セキュリティを確保するために、Acme では以下の目標を設定しました。

1 Admins/Acme グループのメンバーに以下を許可します。

2 Admins/West/Acme グループのメンバーに以下を許可します。 3 Admins/East/Acme グループのメンバーに以下を許可します。 4 管理グループ以外の認証されたユーザーが、データベース全体のユーザー文書、グループ文書、およびリソース文書のみを参照および読み取りできるようにします。また、どの文書に対しても作成、削除、および修正はできないようにします。

5 匿名ユーザーがディレクトリにアクセスできないようにします。

Acme の目標達成方法
次の表は、Acme が Domino ディレクトリのデータベース ACL と拡張 ACL を設定してセキュリティ上の目標を達成する方法を示しています。

データベース ACL
サブジェクトアクセス権説明
-Default-読者管理者ではないユーザーが、ユーザー文書、グループ文書、およびリソース文書を参照および読み取りできるようにするために必要です。
Admins/Acme グループ
  • 管理者
  • 削除
  • すべての管理ロール
Admins/Acme のメンバーがすべての文書と拡張 ACL 全体を管理できるようにします。拡張 ACL 設定は不要です。
Admins/West/Acme グループ
  • 編集者
  • 作成、削除
  • すべての管理ロール
Admins/West/Acme のメンバーが、West/Acme 文書の拡張 ACL を作成、修正、削除、および管理できるようにするために必要です。
Admins/East/Acme グループ
  • 編集者
  • 作成、削除
  • すべての管理ロール
Admins/East/Acme のメンバーが East/Acme 文書の拡張 ACL を作成、修正、削除、および管理できるようにするために必要です。
Anonymousなし匿名ユーザーがディレクトリのどの情報にもアクセスできないようにします。拡張 ACL 設定は不要です。
拡張 ACL の / (ルート) ターゲット
サブジェクトアクセス権[このコンテナとすべての子コンテナ] の選択説明
-Default-デフォルト:
  • すべて許可しない
ユーザー、グループ、およびリソース文書:
  • 許可:参照、読み込み
  • 禁止:作成、削除、書き込み、管理
選択する管理者ではないユーザーが、ユーザー文書、グループ文書、およびリソース文書のみを読み取りできるようにします。
Admins/West/Acme グループデフォルト:
  • 許可:参照、読み込み
  • 禁止:作成、削除、書き込み、管理
選択するAdmins/West/Acme グループのメンバーが / (ルート) と O=Acme ターゲットにある文書を修正できないようにします。
Admins/East/Acme グループデフォルト:
  • 許可:参照、読み込み
  • 禁止:作成、削除、書き込み、管理
選択するAdmins/East/Acme グループのメンバーが / (ルート) と O=Acme ターゲットにある文書を修正できないようにします。
拡張 ACL の OU=West ターゲット
サブジェクトアクセス権[このコンテナとすべての子コンテナ] の選択説明
Admins/West/Acme グループデフォルト:
  • すべてを許可
選択するAdmins/West/Acme のメンバーがOU=West の文書に対するすべてのアクセス権を持つようにします。
拡張 ACL の OU=East ターゲット
サブジェクトアクセス権[このコンテナとすべての子コンテナ] の選択説明
Admins/East/Acme グループデフォルト:
  • すべてを許可
選択するAdmins/East/Acme のメンバーがOU=East の文書に対するすべてのアクセス権を持つようにします。
関連項目