メールとディレクトリの移行
オーガナイザー情報を移行する場合は、選択された cc:Mail ユーザー全員に使用可能な OR2 ファイルから情報が変換されます。ポストオフィスに含まれる一部のユーザーだけが使用できるオーガナイザー情報を移行する場合は、セッションを何回かに分けてユーザーを移行する必要があります。たとえば、最初のセッションでは、オーガナイザーデータも移行対象となるユーザーだけを移行し、2 度目のセッションでは、オーガナイザーデータを移行しないユーザーだけを移行するようにします。
オーガナイザー情報は、Notes メールファイル、個人ジャーナルデータベース、個人アドレス帳のそれぞれに移行されます。移行されないオーガナイザーデータもあります。オーガナイザーのビューと文書は、Lotus Notes で適切な対応項目があるものだけが再現されます。
メモ cc:Mail Domino Upgrade Service では、Windows 版 cc:Mail データだけがオーガナイザー 2.x から移行されます。スタンドアロンの OR2 ファイル、Notes のカレンダーやスケジュールで使用する OR2 ファイル、オーガナイザー PIM データ (その他すべての .ORx ファイル) は移行されません。さらに、cc:Mail Domino Upgrade Service では、日本語ポストオフィスからオーガナイザー情報を移行できません。
Lotus Notes への移行中、オーガナイザーは Lotus Notes メールファイルに一時的なビューと内部記録を作成します。また、cc:Mail から取得したオーガナイザーのグループスケジュール情報は、Notes ユーザーのユーザー文書にある [コメント] フィールドに一時的に記録されます。移行が完了すると、これらの項目は削除されます。
移行中に発生したエラーは、Domino Administrator を実行しているコンピュータのログファイル (LOG.NSF) に記録されます。
ユーザーの OR2 ファイルを移行すると、オーガナイザー 2.x でファイルを開けなくなります。さらに、他のユーザーが移行されたユーザーの空き時間情報を表示したり、ユーザーのオーガナイザーエージェントにスケジュールメッセージを送信したりできなくなります。 ただし、以前の cc:Mail アカウントから新しい Notes のメールアカウントへの自動転送を設定しておくと、移行されたユーザーは、電子メールを使用して会議招集の設定や応答ができます。
オーガナイザーデータを移行するための文字セット (コードページ) を設定する cc:Mail Domino Upgrade Service では、cc:Mail ポストオフィスからデータを移行するときに指定された文字セット (コードページ) を、オーガナイザーデータを移行する場合にも使用します。コードページは、[cc:Mail Upgrade Advanced Settings] ダイアログボックスで変換設定を行うときに選択します。
cc:Mail データを移行する場合にコードページを設定する方法について詳しくは、「cc:Mail データの変換に使用するコードページを指定する」の項目を参照してください。
同じ種類の複数のセクションを移行する cc:Mail Domino Upgrade Service では、同じ種類の複数のオーガナイザーセクションは、対応する 1 つの Lotus Notes データにマージされます。たとえば、オーガナイザーの複数のタスクセクションを移行すると、Notes では 1 つのタスクリストにまとめられます。同様にアドレス、記念日、カレンダー、コール、メモ帳、年間計画の各セクションの複数インスタンスも、対応する 1 つの Lotus Notes データにマージされます。
オーガナイザーデータの移行時にパスワードを指定する Lotus Notes では、プロセスを実行する前に認証が必要になります。オーガナイザーからの移行プロセスは別のプロセスなので、オーガナイザーからの移行を終了してユーザーを登録する前に、Notes のパスワードを指定する必要があります。[オーガナイザーの .OR2 スケジュールを Notes 形式に変換する] を選択した最初の cc:Mail ユーザーを登録する段階で、Notes のパスワードを入力するためのダイアログボックスが表示されます。このダイアログボックスは、セッション中に 1 度だけ表示されます。
ユーザーは登録キューに追加した順に登録されます。登録キューの最初のユーザーがオーガナイザーデータを移行対象にしている場合は、[登録] をクリックした直後にパスワードのダイアログボックスが表示されます。そうでない場合は、必要があるまでダイアログボックスは表示されません。パスワードを入力するまで移行プロセスは中断されます。
関連項目