メール


POP3 ユーザーのユーザー文書を設定する
Domino Server のメールファイルにアクセスするには、POP3 ユーザーは Domino ディレクトリにユーザー文書を持つ必要があります。すでにユーザー文書を持つユーザーに対しては、必要に応じて既存文書の設定を編集し、POP3 サポートを提供します。ユーザーが既存のユーザー文書を持たない場合は、ユーザー文書を新規作成する必要があります。ユーザー文書を手動で作成することも、Domino 登録プロセスを使ってユーザー文書を自動的に作成することもできます。Domino 登録プロセスを使う場合は、[ユーザー登録] ダイアログボックスの [メールシステム] フィールドで [POP3] を選択します。

メモ デフォルトでは、Domino 登録プロセスによって、POP3 ユーザーに必要なユーザー文書とメールファイルが作成されるほかに、各ユーザーに対して Notes ID ファイルと、Domino ディレクトリには対応する Notes パブリック暗号キーが生成されます。POP3 クライアントからのみ Domino にアクセスするユーザーには Notes ID は必要ないので、登録時には [Create a Notes ID for this person] オプションの選択を解除できます。ただし、新規の POP3 ユーザーが Notes Client、Domino Administrator クライアント、または Domino Designer クライアントから Domino にアクセスする必要もある場合は、ID ファイルの作成が有効になっていることを確認します。

Domino 登録プロセスの使用方法について詳しくは、「ユーザーを登録する」を参照してください。

次の手順では、POP3 ユーザーに必要なユーザー文書の設定と、ユーザー文書を手動で作成する方法について説明します。

POP3 ユーザーのユーザー文書を設定するには
1 Domino Administrator で、[ユーザーとグループ] タブをクリックします。

2 [Domino ディレクトリ] - [アドレス帳] - [ユーザー] を選択します。

3 該当するユーザーのユーザー文書が存在しない場合は、[ユーザーの追加] をクリックして、ユーザー文書を新規作成します。


4 [基本] タブをクリックし、次のフィールドに必要な情報を設定し、[保存して閉じる] をクリックします。
フィールド説明

ユーザー名

POP3 サーバーでの認証にクライアントが使用する名前は、Domino ディレクトリで一意でなければなりません。

サーバー文書の [セキュリティ] タブでサーバーに確立されているインターネットアクセスセキュリティのレベルに応じて、POP3 クライアントに設定されているログイン名またはユーザー名がこのいずれかのフィールドのエントリに一致する必要があります。[ユーザー名] フィールドのエントリは、常にログイン名として受け入れられます。インターネット認証が [弱いセキュリティと複数の名前のバリエーション] を許可するよう設定されている場合、[名] フィールドと [姓] フィールドのエントリもログイン名として受け入れられます。

インターネットパスワードPOP3 クライアントから Domino Server にアクセスする際に使用されるパスワード。POP3 ユーザーは、組織のパスワードクオリティの必要条件を満たしたインターネットパスワードを使用する必要があります。
メールシステムユーザーが Notes Client アクセスを必要としない場合は、[POP] または [IMAP] を選択します。
ドメインサーバーがある Notes ドメイン名。
メールサーバーPOP3 ユーザーの Domino メールサーバーの名前。
メールファイルDomino データディレクトリからのユーザーのメールファイルの相対パス -- 例:MAIL\AJONES
転送先アドレスPOP3 クライアントから Domino Server のメールファイルにアクセスするユーザーに対しては、このフィールドは空白のままにしておきます。
インターネットアドレス組織内でユーザーがメールの受信に使用するインターネットアドレスです。このアドレスは、POP3 クライアントに指定されているインターネットアドレスと一致する必要があります。
受信メールの形式次のいずれかを選択します。
  • [送信者の形式を保持] - (デフォルト) メールファイルに Notes リッチテキスト形式または MIME 形式のメッセージを含めることができます。メッセージをメールファイルに配信する際、ローカルルーターは現在のメッセージ形式を保持します。サーバーで MIME 形式で受信されるメッセージはメールファイルに MIME 形式で保存され、サーバーで Notes リッチテキスト形式で受信されるメッセージは Notes リッチテキスト形式で保存されます。POP3 クライアントが Notes のリッチテキスト形式で保存されているメッセージを要求する場合、POP3 サービスはクライアントに送信する前にそのメッセージを MIME 形式に変換する必要があります。保存されているメッセージは Notes のリッチテキスト形式のままなので、POP3 クライアントがこのメッセージを要求するたびに、POP3 サービスは変換を実行する必要があります。
  • [MIME 優先] - メールファイルで、メッセージは MIME 形式のみで保存されます。POP3 クライアントだけからメールにアクセスするユーザーに対しては、このオプションを選択します。POP3 クライアントは MIME 形式のメッセージが必要なため、MIME 形式でメールを保存すると POP3 サービスがクライアントにメッセージを渡す前に変換する必要がなく、POP3 ユーザーに対してパフォーマンスを最高の状態に保てます。
  • [Notes リッチテキスト優先] - メールファイルで、メッセージは Notes 形式のみで保存されます。ルーターは、MIME 形式で受信したメッセージを配信する前に Notes リッチテキスト形式に変換します。また、POP3 タスクでは、メッセージを POP3 クライアントに送信する際に MIME 形式に変換する必要があります。パフォーマンスを最高の状態に保つには、主に POP3 クライアントから Domino メールファイルにアクセスするユーザーに対してはこのオプションを選択しないようにします。
暗号化されていないメールを受信したとき、暗号化した後にメールファイルに保存[いいえ] (デフォルト) を選択します。POP3 クライアントは Notes 暗号化メールを読めません。

POP3 クライアントだけからメールを読み取るユーザーが、Notes 暗号化メールを受信しないようにするには、ユーザー文書からユーザーの Notes パブリック暗号キーを削除します。

メモ Notes Client から Notes データベースにアクセスするユーザーのユーザー文書から、Notes パブリックキーを削除しないでください。

5 「POP3 ユーザーのためのメールファイルを作成する」の手順を実行します。

関連項目