ネットワーク設定


Domino Server 用の IPX ソケット番号を割り当てる
IPX/SPX プロトコルは、次の 2 つのタイプのソケットを用意しています。動的ソケット、静的ソケット (一般にソケットと呼ばれる)。Novell は、well-known ソケットを製品に専用で割り当てます。well-known ソケットを使うアプリケーションは、常に同じソケット番号で待機します。Novell はこれらのソケットの登録を管理し、0x2000 から 0x3FFF までの範囲で割り当てます。動的ソケットは、0x4000 から 0x7FFF までの範囲で割り当てられます。動的ソケットを使うアプリケーションでは、ローカルな NetWare サーバーにサービスを登録する際、IPX/SPX スタックが割り当てるソケット番号はどれでも使用できます。通常、動的ソケットを使うと、同じソケット番号が 2 回使われることはありません。

Domino Server や Notes Client によって開始された接続では、動的ソケットが使われます。待機側のソケットとして、SPX ポートドライバは、修正アルゴリスムを使用してソケットを割り当て、常に同じソケット番号を使用しようとします。そのソケット番号が利用できない場合、Domino Server は IPX/SPX が割り当てたソケット番号を使います。SPX を使う Domino Server が初めて起動された場合、動的ソケットが使われて、そのソケット番号が保存されます。以降 Domino Server が起動されると、保存されたソケット番号が使われます。そのため、このソケットは永久動的ソケットと呼ばれます。

何らかの理由でこの保存されたソケット番号が使用中の場合 (たとえば、動的ソケットを使う別のアプリケーションがこのソケットを割り当ててしまっている場合など)、Domino SPX サーバー は新しいソケット番号を割り当て、今後の起動用に保存します。

ソケット番号を割り当てる
大規模な IPX/SPX ネットワークでは、Domino Server で使用されるソケット番号を制御すると便利です。割り当て済みのソケット番号によって、サーバーの再起動時に動的に割り当てられるソケット番号がネームサービスのレコードに反映されないことから起こる、サーバー名からアドレスへの名前解決における問題を回避できます。

ソケット番号を制御するには、NOTES.INI ファイルの NetWareSocket 設定を使用します。NetWareSocket の設定は、待機側のソケットにのみ適用されます。クライアントやサーバーによって開始された接続では、動的ソケットが使われます。

メモ NOTES.INI ファイルで NetWareSocket が設定されている場合、Domino Server でローカルシステムの IPX/SPX プロトコルスタック上の指定のソケットをバインドできないと、Domino Server は起動しません。この状況は、サーバーが通常使用するソケット番号が同じシステム上の別のアプリケーションによって使用されている場合に発生する可能性があります。

たとえば、NOTES.INI ファイルに NetWareSocket=9135 (23AF の 10 進値) という設定があり、動的割り当てプロセスによってこのソケット番号に別のアプリケーションが割り当てられている場合、Domino Server の起動に失敗する恐れがあります。

サーバーが起動しないという事態が発生する可能性を最小限にするためには、NOTES.INI ファイルの NetWareSocket に well-known ソケットのアドレスを設定します。それでもこの問題が発生する場合は、Domino と同じソケットを使用しているアプリケーションを終了するか、Domino Server に新しいソケットを割り当ててください。

Domino Server が使用しているソケット番号を調べるには、次のいずれかを実行します。


関連項目