メールとディレクトリの移行
ユーザーが移行できる個人用アドレス帳エントリには次の 2 種類があります。
個人用宛先リストは PAB の多目的グループに変換されます。多目的グループは宛先リストだけでなくサーバー文書のアクセス制御リストとアクセス不可リストにも使えます。
アップグレードウィザードによる個人用アドレス帳情報の取得方法 移行するアドレス帳情報は 2 つの情報源から取得されます。利用する情報源は移行元メールシステムによって異なります。
cc:Mail の個人用アドレス帳情報を移行する cc:Mail から移行するユーザーの場合、個人用アドレス帳情報が一部はメッセージの添付ファイルから、一部はユーザーのクライアントにあるデータファイルから抽出されます。ユーザーの個人用宛先リストは、ユーザーの cc:Mail メールボックスといっしょに保存されているので、ユーザーの Notes メールファイルにある PAB 添付ファイルから取得されます。cc:Mail 用 Domino Upgrade Service の [cc:Mail の詳細設定] ダイアログボックスの変換設定ペインからオプション [個人用宛先リスト、R8 個人用登録名簿を添付ファイルとしてメールする] を選ぶと、移行したユーザーにこのメッセージが自動的に送信されます。
cc:Mail 6.x クライアントの場合、個人アドレスはユーザーのクライアントにあるファイル PRIVDIR.INI から直接取得されます。cc:Mail 8.x ユーザーの場合、個人アドレスは移行できません。
Microsoft Mail の個人用アドレス帳情報を移行する Microsoft Mail から移行するユーザーの場合、Notes メールに添付された Notes の一時的な PAB から情報が抽出されます。この一時的な PAB にはユーザーのメールボックス (MMF) ファイルから移行した個人アドレスと個人用宛先リストが入っています。Microsoft Mail 用 Domino Upgrade Service の [MS Mail アドバンスドオプション] ダイアログボックスでオプション [個人アドレス帳のコンバート] を選ぶと移行したユーザーに PAB が添付されたメッセージが自動的に送信されます。
Microsoft Exchange の個人用アドレス帳情報を移行する Microsoft Exchange から移行するユーザーの場合は 2 つの情報源のうち入手可能な情報源から個人用アドレス帳情報が抽出されます。利用できる情報源は使用するクライアントのメールアプリケーションによって異なります。Outlook メールクライアントでは Exchange サーバーの連絡先リストとユーザーのクライアントにある個人アドレス帳 (PAB) ファイルにアドレス帳情報を保存できます。Exchange メールクライアントでは個人用アドレス帳情報がすべて PAB ファイルに保存されます。アップグレードウィザードでは Outlook の連絡先リストが Notes メールに添付されている一時 PAB から取得されます。連絡先情報を定義しているユーザーには移行後にこのメッセージが自動的に送信されます。
Microsoft Outlook Express の個人用アドレス帳情報を移行する Microsoft Outlook Express から移行するユーザーの場合、アップグレードウィザードに、連絡先とグループ情報をローカルの PAB にエクスポートするメニューオプションが提供されています。ユーザーは個人アドレス帳情報をいつでもエクスポートすることができます。ユーザーが個人アドレス帳情報をエクスポートするときに、Microsoft Outlook Express 用アップグレードウィザードによって、Outlook Express の個人アドレス帳から Notes PAB に連絡先とグループがコピーされます。