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Windows NT ドメインユーザーマネージャの設定
Windows NT ドメインユーザーマネージャにユーザーやグループのアカウントを新規に作成する場合、作成と同時に Notes にユーザーやグループを登録できます。登録により、ユーザーごとに個人文書、Notes ID、パスワード、メールファイルが作成されます。グループごとに、グループ文書が作成され、必要に応じて Notes ユーザーとしてグループのメンバーを登録できます。また、Windows NT ユーザーや Notes のグループとしても登録できます。さらに、ユーザーやグループのアカウントを削除することで、Notes のユーザーやグループも削除できます。将来的にユーザーを削除する場合に備えて、Windows NT ユーザーと Notes ユーザーの同期を取ることも可能です。

Windows NT で Domino Server を実行している場合は、Domino と Windows NT のユーザー情報とグループ情報の同期を取ることができます。したがって、多くの管理タスクを、Domino と Windows NT ドメインユーザーマネージャのどちらでも実行でき、一方での操作内容はもう一方に反映されます。

Domino を使って Notes ユーザーの登録や削除、Notes グループの削除を行うと、ドメインユーザーマネージャ (USRMGR.EXE) でも自動的に更新されます。逆に、Windows NT に特別なメニューオプションやダイアログボックスを追加すると、ドメインユーザーマネージャのユーザーアカウントまたはグループアカウントの追加と削除、およびユーザー名の変更が Domino ディレクトリに反映されるように指定できます。既存の Windows NT ユーザーアカウントまたはグループアカウントを Domino ディレクトリに追加することもできます。

たとえば、Windows NT で Notes を実行している場合に、ドメインユーザーマネージャを開き、このセッションでのユーザーアカウントへの変更をすべて、指定した Domino Server の Domino ディレクトリに記録するように指定します。次に、既存のユーザーアカウントやグループアカウントのリストを表示し、Domino ディレクトリに追加するアカウントを選択します。さらに、Windows NT で作業しながらほかのユーザーアカウントを追加、削除、変更します。こうした変更はすべて Domino ディレクトリに自動的に反映されます。新規ユーザーのメールファイル、Notes ID、共通パスワード (Notes ID、Notes インターネットパスワード、Windows NT アカウントで共有) などを作成することもできます。

このようなディレクトリ同期化機能を利用することで、Domino ディレクトリとドメインユーザーマネージャのどちらかで変更があっても、更新作業を別途することなく両方を最新の状態に保つことができます。また、Domino とドメインユーザーマネージャのユーザー情報やグループ情報を、Notes と Windows NT のどちらからでも管理できます。

Windows NT ドメインユーザーマネージャを設定するには、次の作業を行います。

1 Notes の同期化機能を使用可能にする

2 Windows NT ユーザーと Notes ユーザーの同期を取る