メールとディレクトリの移行


アーカイブの移行先を指定する
ユーザーはアーカイブを移行するときに Notes メールアーカイブを保存する場所を指定できます。デフォルトではアーカイブがすべて単独の Notes メールファイルデータベースに移行されます。これは、ユーザーが cc:Mail のアーカイブと Microsoft Mail のアーカイブの両方を移行する場合もアーカイブがすべて単独の Notes アーカイブに置かれることを意味します。別の指定をしなかった場合、データベースは NOTES.INI ファイルの指定に従ってユーザーの Notes データディレクトリの MAIL サブディレクトリに作成されます。ユーザーはアーカイブデータベースを作成するときに Notes のパスワードを尋ねられます。

Notes メールアーカイブには、移行したユーザーの Notes での名前に接頭辞 A_ を付けた 8 文字の名前が使われます。たとえば Notes で Robin Rutherford という名前を持つユーザーがアーカイブを移行する場合は、Notes メールアーカイブデータベースに A_RRUTHE.NSF という名前が付けられます。

Microsoft Mail 用と Microsoft Exchange 用のアップグレードウィザードでは、アーカイブファイルに複数のファイルが含まれている場合、ファイルが Notes メールアーカイブのフォルダビューになります。重複したアーカイブファイル名 (複数のディレクトリにあったもの) を区別するため、アーカイブ名には数字が付けられます。たとえばアップグレードウィザードで archive\1996\meetings と archive\1997\meetings という 2 つのファイルを移動すると、Notes の単独データベースに meetings1 と meetings2 というフォルダとして表示されます。

高速アップグレードを選んだ場合はデフォルト設定が使われます。cc:Mail から移行する場合、別の移行先を指定するには、カスタムアップグレードを選び、[[ARCHIVE] 変換オプション] ダイアログボックスの [フォルダ] フィールドを編集します。Microsoft Mail か Microsoft Exchange から変換する場合は選んだアップグレードの種類に関係なく移行先を変更できます。

ウィザードを再実行して追加のアーカイブを移行する
ユーザーは、アーカイブを移行するためにアップグレードウィザードを何回も実行できます。デフォルトでは、最初のセッション後に移行されるアーカイブは、既存の Notes アーカイブデータベースに追加されます。次の手順によって、ユーザーは、後で移行するアーカイブを別のアーカイブデータベースに配置できます。