ユーザーとサーバーの設定


メールのアーカイブとポリシー
管理者は Lotus Domino 6 で初めてポリシーを使用して、メールファイルのアーカイブを一元管理できるようになりました。ユーザーがメールメッセージを送信すると Notes は自動的に [送信] ビューにそのコピーを保存するので、メールファイルのサイズが大きくなります。そのためメールデータベースにアーカイブを使用するととても有効です。メールファイルをアーカイブすると、古くなったり、使用されなくなった文書をアーカイブデータベースに保存することによって、ディスク領域が解放され、メールデータベースのパフォーマンスが向上します。

メールアーカイブデータベースは Notes データベースなので、他の Notes データベースと同じ方法でアクセスできます。ユーザーのメールアーカイブのビューはメールファイルのビューをミラーリングするため、メールをアーカイブするときに存在していたフォルダはすべてそれに含まれます。このため、ユーザーはアーカイブデータベースの中から、アーカイブされたメッセージを簡単に検索、取得できます。文書に返答がある場合、その文書の全体の階層がアーカイブされます。

アーカイブポリシー設定を使用して、メールファイルの文書保存ポリシーを定義することもできます。文書保存ポリシーを使用して古い文書の条件を定義し、条件に合った文書をアーカイブせずにメールデータベースから単純に削除できます。

ポリシーにアーカイブポリシー設定を含めなくても、Notes ユーザーは Notes Client のデータベースアーカイブ設定を使用してメールファイルをアーカイブできます。

メールファイルのアーカイブ手順
メールファイルのアーカイブは、文書選択、アーカイブデータベースへのファイルのコピー、メールファイルのクリーンアップという 3 段階のプロセスで行われます。

イルのサイズを小さくします。文書のサイズを小さくするには、最初に添付ファイルを削除し、ヘッダー情報だけを残すか、ヘッダー情報とメール文書の一部を残します。

クライアントベースのアーカイブとサーバーベースのアーカイブ
ポリシーを使用してアーカイブを管理する場合、サーバーベースのアーカイブかクライアントベースのアーカイブを使用できます。どちらの場合でも、サーバーにアーカイブできます。サーバーベース、クライアントベースとは、アーカイブプロセスが発生する場所、つまりサーバーで開始するかクライアントで開始するかを意味します。サーバーでアーカイブするときは、プログラム文書を作成して Compact サーバータスクを実行します。ただし、クライアントベースのアーカイブを行う場合、クライアントが起動されていないと文書をアーカイブできません。クライアントが起動されていないときにアーカイブをスケジュールしても、アーカイブは行われません。メールファイルは、次の場所にアーカイブできます。

プログラム文書を使用して Compact サーバータスクを実行する方法について詳しくは、「プログラム文書を使って圧縮を実行する」を参照してください。

メールファイルのアーカイブを管理するためのポリシーの使用例
Acme のシステム管理者は、次のようなメールファイルのアーカイブの問題があるために、ポリシーベースのアーカイブがあることを知って喜びました。

Acme のアーカイブの問題を解決するため、管理者は次のアーカイブポリシー設定を使用し、組織ポリシーを使用してユーザー全員に適用します。 関連項目