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IMAP セッションの制限を設定する
次に示す IMAP セッションの制限を設定できます。
IMAP セッションの最大数を指定する
クライアントとのセッションを維持するために、Domino ではサーバーのメモリの一定部分を使用するメインのセッションスレッドが割り当てられます。サーバーに接続している IMAP クライアントごとに、追加のセッションスレッドが割り当てられ、一定のメモリを消費します。IMAP セッションの数が使用可能なメモリの量を超える場合、サーバーが不安定になる場合があります。

接続している IMAP クライアントの数を必ずサーバーが適切にサポートできるようにするには、同時に実行できる IMAP セッションの数に制限値を設定します。デフォルトでは、同時に実行できる IMAP セッションの数に制限値は設定されていません。

セッションの数が指定した制限値に達すると、IMAP サービスはそれ以降の接続試行を拒否します。

メモ Domino R5.0.3 で使用可能な NOTES.INI 変数の IMAPMaxSessions を使用して、Domino Release 6 Server で IMAP セッションの数を制限することはできません。

IMAP セッションのタイムアウトのデフォルト値を指定する
ユーザーが IMAP サービスとのセッションを開くと、IMAP サービスはメールクライアントからのコマンドを待機します。コマンドを受信しない場合、セッションはアイドルと見なされます。長時間アイドル状態のセッションの場合、ユーザーがメール処理を完了した後ログアウトするのを忘れていることが考えられます。サーバーは各 IMAP セッションにメモリを割り当て、接続を維持するため定期的にクライアントへ Keep-Alive メッセージを送信する必要があるため、アイドル状態のセッションによってサーバーのリソースが無駄になります。

アクティビティが示されないクライアントセッションをサーバーが維持する時間を制限できます。IMAP サービスがアイドル状態の IMAP クライアントセッションを切断するまでの待機時間を分単位で指定します。IMAP クライアントの多くは 10 分ごとに新規メールをポーリングするので、10 分より長く設定することをお勧めします。アイドル状態のセッションをサポートするオーバーヘッドが、ログインしてメールボックスを開くクライアントをサポートするのに必要なオーバーヘッドより少ないためです。

デフォルトでは、サーバーは 30 分後にアイドルセッションをドロップします。

メモ Domino の旧バージョンで使用可能な NOTES.INI 変数の IMAP_Session_Timeout を使用して、Domino Release 6 Server で IMAP セッションのタイムアウトを設定することはできません。

IMAP セッションの制限を設定するには
1 設定するサーバーのサーバー設定文書があることを確認します。

2 Domino Administrator で、[設定] タブをクリックし、[メッセージング] セクションを展開します。

3 [設定] をクリックします。

4 メールサーバーかメールを制限する必要があるサーバーのサーバー設定文書を選択し、[サーバー設定の編集] をクリックします。

5 [IMAP] - [基本] タブをクリックします。

6 次のフィールドに必要な情報を設定し、[保存して閉じる] をクリックします。
フィールド次のコマンドを入力します。
最大 IMAP セッション数サーバーで許可される、同時に実行できる IMAP クライアントセッションの最大数です。デフォルトでは、制限値は設けられていません。
IMAP セッションタイムアウトIMAP サービスがアイドル状態のセッションを維持する分単位の時間です。指定した時間が終了するまでにクライアントアクティビティが発生しない場合、Domino によってセッションが閉じられます。デフォルトでは、サーバーは 30 分後にアイドルセッションをドロップします。


関連項目