メールとディレクトリの移行


メールファイルのアクセス制御リストにシステム管理者を追加する
デフォルトでは、移行時にユーザーのメールファイルを作成するときに、移行に使うシステム管理者の ID が新規のメールファイルの ACL に一時的に追加され、[管理者] のアクセス権が与えられます。移行が完了し、移行したユーザーが Notes への登録に成功すると、システム管理者の ID が ACL から自動的に削除され、メールファイルのオーナー名と置き換えられます。この時点で、メールファイルを開くことができるのは、メールファイルのオーナーだけとなります。

メモ ユーザーのメールボックスを移行するときに、メールファイルのデフォルトの ACL を残すよう指定すると、メールボックスの移行が失敗した場合に、システム管理者の ID が ACL に [管理者] として残ってしまいます。

追加のタスクを実行するには、メールファイルに対する [管理者] のアクセス権が必要です。たとえば、ユーザーを Notes に移行し、Notes のメールファイルを作成した後に、追加メッセージを移行しなければなりません。この場合、ID がメールファイルの ACL から削除されてしまったため、システム管理者は、メールファイルのデフォルトの ACL で必要なアクセス権を持っていません。

二次的な移行作業が必要なときは、最初に移行するユーザーを選択するときに、[ユーザーとグループの移行] ダイアログボックスで [メールファイルのアクセス制御リストにシステム管理者を追加する] という移行オプションを選択しておきます。このオプションを選択すると、メールファイルのデフォルトの ACL で、システム管理者に [管理者] のアクセス権が与えられます。メールファイルのオーナーにも、ACL で [管理者] のアクセス権が与えられます。

メモ このオプションを選択すると、メールの移行にかかわらず、移行プロセスでメールファイルの ACL にシステム管理者の ID が追加されます。