メールとディレクトリの移行


cc:Mail MTA のルーティング情報を保持する
[cc:Mail Upgrade Advanced Settings] ダイアログボックスの変換設定ペインに、[cc:Mail MTA のルーティング情報を保持する] チェックボックスがあります。cc:Mail ユーザーを一度に移行できない場合、このチェックボックスをオンにして、次のようにユーザーを 2 段階に分けて移行します。

フェイズ 1


フェイズ 2
移行の第 1 段階を実行する
移行の第 1 段階では、次の操作を行います。

1 [ユーザーとグループの移行] ダイアログボックスの [有効なユーザー/グループ] のリストから、移行する cc:Mail ユーザーを選択します。

2 [移行オプション] のリストで、

3 [詳細] をクリックし、[cc:Mail Upgrade Advanced Settings] ダイアログボックスの変換設定ペインを表示します。そして、[cc:Mail MTA のルーティング情報を保持する] を選択します。

4 [移行] をクリックし、[完了] をクリックします。ユーザーが登録キューに追加されます。

5 [ユーザー登録] ダイアログボックスで、登録するユーザーを選択します。

6 [メール] ペインを選択し、[メールシステム] フィールドで [Notes] を選択します。

7 [登録] をクリックします。

第 1 段階を完了すると、各ユーザーのユーザー文書が更新され、Notes ID とメールファイルを持つ Lotus Notes ユーザーとして登録されます。しかし、cc:Mail MTA 配信情報がユーザー文書に残されているので、このユーザーは cc:Mail メールボックスでメールを受け取り、cc:Mail クライアントを使ってメールにアクセスします。

cc:Mail Domino Upgrade Service は、上記の手順 6 でのメールシステムの設定 (Notes) をバックグラウンドに保存するので、この設定は有効になりません。その代わりに、ユーザー文書の [メールシステム] フィールドの設定は [cc:Mail] となり、その他の cc:Mail 配信情報が保持されます。この結果、cc:Mail MTA の配信サポートが維持され、このユーザーは Notes のメールシステムを使用できません。このユーザーは、cc:Mail MTA ルーター経由でのみ、メールを受け取ります。cc:Mail の自動名簿更新 (ADE) 機能により、ユーザーの cc:Mail ディレクトリ情報が他の cc:Mail ポストオフィスに通知されます。

このオプションは、cc:Mail MTA のユーザー文書から登録するユーザーにのみ適用できます。

移行の第 2 段階を実行する
移行の第 2 段階では、次の操作を行います。

1. 1. 第 1 段階の手順 1 で移行したのと同じユーザーを選択します。

2. 2. [ユーザーとグループの移行] ダイアログボックスの [移行オプション] のリストで、[メールの変換のみ] を選択します。

cc:Mail Domino Upgrade Service はユーザーのメールボックス内のメールを Notes 形式に変換し、Notes のメールファイルに保管します。そして、ユーザー文書から cc:Mail MTA に関する情報を削除し、保存しておいた Notes の設定を有効にします。